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浴衣には黒髪 ページ20
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涼「はい、でーきた」
ぽんと叩かれた肩を合図に鏡を見れば、そこには綺麗に結い上げられた私の長い髪。
『わぁ！』
涼「やっぱ浴衣は黒髪だよねーAちゃん超かわいい！」
『ありがとー！』
おめかしした私を見て湧ちゃんがにこにこ笑う。
今からの私のことを知ってか知らずか鏡越しに目を合わせた涼さんがニカッと笑って言う。
涼「頑張れよー？」
別に私が告白する訳じゃないんだけどな。
湧ちゃんなんか言いやがったな？
そんなことを思いながら玄関のドアを開けた。
『行ってきます！！』
行ってらっしゃーぁい！
漁師の男2人、おっきな声に見送られた先に
颯太を見つけた。
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作者名：らら | 作成日時：2021年5月4日 13時
