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『翔馬！』
翔「しょーまだよー」
そういつもの間延びした声で言うと、私が被る布団に手を伸ばす。
『ちょっ！やだって、やめて！』
翔「はいはい、もーぉいつまでうずくまってんの今何時か分かってる？」
11時だよ11時、良い子はとっくに起きる時間でーす、なんて声と一気に明るくなる視界。
『ねぇーえ、もう！』
翔「はーい、ってうわ！」
『･･･なに』
翔「なんちゅー顔してんの」
は。
･･･いや分かってるよ？
1週間頭パンクしそうでほとんど寝てないし、太陽の光も浴びてないんだから多分酷い顔してんだろーなーってことぐらい。
でもさ！
『ふつー女の子に向かってそういうこと言う！？』
翔「ごめんって笑」
全く反省してないみたいにへらへらする翔馬。
『なんで来たの』
そう聞くと、私に目を合わせるようにしゃがみこんで言った。
翔「そろそろお呼びかなぁって思って」
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作者名：らら | 作成日時：2021年5月4日 13時
