BLUELOCK

story8 ページ9

roomZ



吉良｢俺みたいな才能ある奴の将来が潰されなきゃなんねぇんだよ!?



俺は日本サッカー界の宝だぞ!?



あ!?



俺よりイガグリとか潔くんのが才能あるってのか!?



あ!?｣



五十嵐｢はんっ!?｣



潔｢...吉良くん...？｣



『ありゃりゃ....その日本サッカー界の宝(ワード)を自分で言っちゃったかぁ



なんて哀れな人間なんだろう



ほんとにバカだよねぇ...自分が負けたクセに負けたこと(それ)を受け入れようとしない



これこそが“負け犬”っていうやつなんだろーなぁw』



吉良｢あ"?!｣



『おい今うちが喋ってんだろ？



喋んなカス



うちが言い終わるまで待てよ“負け犬”』



吉良｢あ"あ"ぁ"ぁぁぁぁ!!



ﾊｧ....ﾊｧ...ﾊｧﾊｧ...



そもそも...“オニごっこ”になんの意味がある!?



こんなもんサッカーじゃない!!



サッカーとなんの関係があんだよ!?｣



絵心｢........



"青い監獄(ブルーロック)"にサッカーと関係無いことなんか一つもねぇよ



周りをよく見ろエリート凡人｣



吉良｢あ...？｣



絵心｢その部屋の広さは...｣



絵心/A『16.5×40.32m



P･A(ペナルティエリア)と同じサイズ』



絵心｢全てのゴールは約75%はこの中から生まれる



ストライカーの仕事場だ



つまり、ここでの身体捌き(ポジショニング)がストライカーの価値の全てを決める...



そんな戦場で生き残れない人間にストライカーの才能は無い｣



吉良｢だっ...だからどーした!?



部屋の広さはわーったよ！



だから“オニごっこ”はサッカーじゃねぇっつってんの!!｣



絵心｢...逃げる側に要求されるのは対人感覚･駆け引き...ポジショニング



追う“オニ”に要求されるのはドリブル精度や動きの中で狙い撃てるキックのクオリティ...



これは立派なサッカーのトレーニングだタコ｣



吉良｢だ...だからって...こんな たかだか2分ちょっとで俺の何が分かんだよ!?



サッカーは90分だろがよ!!｣



『おい...制限時間を聞いたときにおかしいと思わなかったんか？』



吉良｢あぁ！おかしいと思ったよ!!｣



『なら気づけやカス』



吉良｢何に気づくんだよ!!如月!!｣



『制限時間の136秒....一体なぜこんなビミョーな数字なのか....それはな？』



絵心/A『一人のプレーヤーがボールを保持する平均時間だ』



吉良｢...っ！｣

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