BLUELOCK (ページ22)

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ロッカールーム

成早「アホか！

あんなまぐれスーパーゴール何度も入んねぇよ！」

今村「つーかやっぱチーム12人全員がFW(フォワード)って意味わかんねーよ！

これもまた特別な意味があんのか...？

絵心の考えたエゴイストトレーニングってやつ？」

千切「だって絵心はW杯優勝するためにとか言って世界的ストライカーとしてC(クリスティ)･ロナウドとかメッシとかカントナとか言ってたけど...

世界的ストライカー(そいつら)、みんなW杯優勝なんかしてないし

ただまぁ“これはサッカーを0から創るための戦いだ”って言ってたのは何かのヒントなのかなのは思うけど」

潔「あのさ...みんな

どうやったら勝てるかとかはまだわかんないけど“サッカーの0”ってことの意味なら俺...分かるかも...!!」

雷市「なんだよ下手くそ

話してみろ」

潔「さっきの試合...敵チームも含めて最初はあんなお団子サッカーになったじゃん？

多分お団子サッカー(アレ)が絵心の言ってた“サッカーを“0”から創り直せ”って言葉の“0”の状態なんだと思うんだ」

五十嵐「まぁお団子サッカー(アレ)はサッカーじゃなかったな」

今村「同感」

我牙丸「お団子サッカー(アレ)はダサかった」

潔「その“0”を打ち破ったとは馬狼の1プレーだ

ゴールへの明確なビジョンが生まれてチームX(あいつら)はどんどんチームになることが出来たんだと思う

馬狼は秩序(ルール)のない“0”をお団子サッカーを自分の才能でゴールを奪って“1”に変えた

その“1”を指針に他の10人がプレーすることでチームは“1”から“10”にでも“100”にでも進化することができる

だからこそ必要なのは“1”を生む力

圧倒的な個性･才能なんだの思うんだ」

今村「ちょっと納得」

成早「じゃあ絵心はそれを俺たちに感じさせるためにあえて...“チーム内得点王は順位に関係なく生き残れる”ってシステムを...!?」

潔「多分そう...

あのルールのせいでエゴをむき出しにさせられた俺たちはポジションとか戦術とかっていう概念を捨てて“自分1人でゴールを奪う”ことを強制させられた...

そしてそのエゴのぶつかり合いを制した先にしかチームは成立しない...

サッカーとは...チームとは...圧倒的なストライカーから生まれるきっと...それが絵心の啓示(メッセージ)だ」