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問い4 ページ4

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中島敦は戦慄していた。

目の前で、仲間が撃たれた。

依頼人に着いて行った先は路地裏、行き止まり。


その上、国木田に注意された芥川と接触。

前には芥川、後ろは行き止まり。

袋小路。

その原因となったのは自分?

なんてことだ、


…せめて手負いの彼女だけでも何とか助けたい。



中島は仲間を守るために慣れない異能を使った。
勿論芥川はそれに応戦、技術力も判断力も上を行く芥川に中島が勝てる確率はどれほどだろう。

言うまでもない、2割にも満たないだろう。


『(行かなくてもいいかな)』


彼等を見下ろす影が1つ

あわや二力がぶつかる…といったとき砂色の外套が二点の間へ入り____

その異能力を無効化した。


中島「貴方は探偵社の…」

砂色の外套の男「ほらほら起きなさいよー」ペシペシ


強制解除のせいか意識を失った中島に声をかける


パンパンッ

芥川「樋口っ!」

樋口と呼ばれた女は砂色の外套の男へ銃弾を放った。

それももう一方から飛んできた銃弾に弾かれ地に落ちる。


『はぁ、』

『引きたまえ、ポートマフィア』


芥川/樋口「っ!」

芥川「止めろ樋口!お前では勝てぬ。」

芥川は拳銃を再び構える樋口を制し、1度だけ自分達を見下ろす影を見やる

芥川「太宰さん、今回は引きましょう。
  然し、人虎の身柄は必ず(やつがれ)らポートマフィアがいただく。」

『君達は何故その仔猫を追う?』

芥川「簡単なこと、その人虎には闇市で懸賞金がかかっている。
  賞金の額は七十億。」

太宰「それはまた景気のいい話だねぇ」

芥川「探偵社にはまた伺います。
  ポートマフィアはその七十億を奪う。」

太宰「…武装探偵社と戦争かい?
  __やってみたまえよ、出来るものなら。」

樋口「…零細探偵社ごときが!
  我らはこの町の暗部そのもの。
  我々に逆らって生き残ったものはいないのだぞ!」

樋口は太宰に吠える。
『(うるさいし、話長い…)』

太宰「それくらい、知っているさ。」

芥川「然り、貴方はそれを承知している。」

  「"元ポートマフィアの太宰さん"」

『(ポートマフィアの太宰…?)』

ポートマフィアの二人は踵を返していく。

太宰「三人を探偵社に運ぶには骨が折れる。
  良ければ手伝ってくれるかな?」

『はぁ、』

溜め息を着いて女は横たわる少女を姫抱きにし、虎の子を背に負ぶった。


無言は肯定、二人は探偵社へ足を向ける


Q,私は貴方を知っていますか?

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作者名:エール | 作成日時:2023年3月17日 23時

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