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問い3 ページ3
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探偵社に中島敦という異能者が新しく入ったその日福沢は帰り道の途中、猫を見つけた。
その猫はそっと出した煮干しによるわけでも福沢にお尻を向けて去って行くわけでも無く我関せず、と毛づくろいをしている。
『お久しぶりです、福沢さん』
福沢「…Aか、」
『ええ。』
後ろから声をかけた女はにこにこと営業用の笑みを浮かべる。
肩に少し茶の入った毛の長い猫を乗せている女だ。
福沢は彼女に何度かあったことがあるが、顔見知り程度でそこまでの仲ではなかった。
福沢「…(あの小さな子供もそのような笑みが浮かべられるようになったか…。)」
何年前だったか、正の感情を削ぎ落としたのかといわんばかりの表情で鋭い目を向ける小さな子供を思い出す。
『突然すみません。』
『お願いがあるのです__。』
目の前の彼女はあの頃とは違い微笑んだまま少しまゆを下げ話を切り出した__。
____
Q,貴方は私を見てどう思いましたか?
A,前に会ったときはにこりともしなかったのだがな。時とは人を変えるものだ。
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作者名:エール | 作成日時:2023年3月17日 23時