失敗 ページ7
時間は午前の6時前。
欠伸をしながら煩く鳴り響く携帯のアラーム止め、ベッドから起き上がる。
永瀬さんに指定された時間は7時、いつもならまだ家にいる時間。
｢どうして返事しちゃったんだろう...｣
昨夜冷静になって考えると私が学校に行くにはおかしな時間で、嵌められたことに気付いたが、連絡先を交換していなかったのでどうしようも出来なかった。
約束しちゃったし、行くしかないよね...。
朝の怠さと憂鬱で重たくなる身体を起こし、身支度を済ませる。
いつもと違う時間に少し戸惑いながらギリギリで電車に駆け込み学校に着いた時刻は6時55分。
「良かった...、間に合った...」
少し走っただけなのに肩で息をするほど情けない自分に嫌気がさしながら、重い足取りで靴箱を抜ける。
永瀬さんはどこにいるんだろう。
そう思ったのもつかの間、背後から声を掛けられる。
「おはよう、白濱さん！来てくれてありがとう！」
嬉しそうに笑う永瀬さんが眩しくて目を逸らして、小さな声で挨拶を返す。
にこにこしながら此方に向き合い、ぱっ、と私の手を取り永瀬さんはこう言った。
「少し手伝って欲しい事があるんだけど、お願いできない...？」
私は目線を下にやり俯きながら首を横に振る。
「私、体育館には、入れなくてっ...」
そう言うと永瀬さんは可笑しそうに息を吐き
｢あなたみたいに素直な子は初めてよ。大丈夫、アレは先輩が勝手に言ってるだけだから、ね？｣
でも、と反論しようとすると、さらに
「いつも1人で少し困ってたの、ダメかな...？」
そんな風に言われたら断るなんて私には出来なくて、永瀬さんに手を引かれるがまま体育館へ向かった。
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自殺志願者(プロフ) - 続きをお恵みください。 (2021年4月8日 19時) (
レス) id: 9a12e8d785 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - めめこさん» ありがとうございます！期待を裏切らないよう頑張ります！！ (2018年8月17日 0時) (レス) id: c354052abc (このIDを非表示/違反報告)
めめこ(プロフ) - どんな展開になるのかドキドキです！とても面白いので、続きを楽しみにしてます！ (2018年8月17日 0時) (レス) id: 0476555058 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月13日 20時) (レス) id: cd6ae7efba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗奈 x他1人 | 作成日時：2018年8月13日 17時
