ヒロイン退部計画、失敗。【青葉城西】

失敗 ページ1

許せなかった。


いや、許せなかったって言うのもおかしな話だけども。



というか今更考えたらこんなので退部するわけないじゃん。


やらかしたなぁ…、体育館出禁になっちゃった。









その日の朝のこと。


「寝坊した…」

時間は7時半。

朝練はもう始まっているだろう。



いつもより早めに支度を終えて急いで家を出る。


もちろん走った。




学校についた頃には時間は8時前、靴箱に入れようと思った手紙を握りしめた。

こうなったら…更衣室…。


制服のまま体育館に入る。


バレー部が練習している中にあの子もいた。



ふと誰かと とん、と肩がぶつかる。

顔を上げたら岩泉先輩。

内心悲鳴をあげながらすみません、と謝り更衣室に急ぐ。




更衣室に入ってあの子のロッカーに手紙を入れようとポケットやカバンを漁るも手紙がない。

焦っていると外から控えめにノックされて数秒後にゆっくりドアが開く。









そこには私の書いた手紙を握った岩泉先輩がいた。

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