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後日
父「A、婚約の件だが」
『はい…』
父「やはり、私としてはぜひ受けてもらいたい。この家のためだけではない。Aのためでもある」
『私の…?』
桜沢家ではAが父親に呼び出されていた。
婚約の話である。
父「上下家は由緒ある家柄だ。上下家に嫁げば苦労することなどないし、それなりの知識や作法も身につく。どうだ?悪い話じゃないだろ?」
『ですが…』
父「なにか不満でもあるのか?」
『そ、れは…』
Aには言えなかった。
他に好きな人がいて、凪のことは頭にないから、とは。
言ったら、諦めろと言われるのは分かっていたからだ。
父「こちらも早めに決断を下したいのだよ。長く待たせておいて断るのは失礼だからな」
『はい、分かっております』
父「早めに頼むぞ」
そう言って部屋を出ていった父。
Aは小さなため息をついた。
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N(プロフ) - りんごさん» ご報告ありがとうございます。外せたかと思います。 (2023年1月16日 23時) (レス) id: dcd0bd34c4 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - ハニさん» ゆっくりですが、更新していきます!ありがとうございます♡ (2023年1月16日 23時) (レス) id: dcd0bd34c4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ!外して下さい。 (2023年1月16日 6時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張ってください‼︎ (2023年1月14日 15時) (レス) id: 2876cea1b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:N | 作成日時:2022年12月27日 2時