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32話 ページ34

サッカークラブでサッカーをすることはとても楽しかった


いくらでも強い人はいるし試合もできる


まだまだ身体が未熟な子供だから男女混合でやっていた


男女の境がまだ曖昧な時期


サッカーをするとともに私は観戦することも趣味だった


見るのはもちろんワールドクラスのサッカー

男子のサッカーだ



身体がぶつかり合いゴールを目指して全力でドリブルする

たまに見れるスーパープレーは実際のスタジアムだけでなく私の心までも白熱させた



女子のプレーも好きだ


だが男子の豪快で繊細で粗暴で優しい


矛盾しているプレーが大好きでやってみたかった




そう思った時点でやらないわけない


コーチにいろいろ聞いて実践してみた


何度も何度も


楽しかった


皆凄い、よくできるね、カッコいい



褒め言葉ばっかくれるから




でも褒め言葉がずっと続いてたわけじゃなかった



5年生の頃



男女の区別がついてくなか私は初めてブーイングされた



なんで女子が男子に混ざってサッカーやってるのか

気持ち悪い、帰れ、サッカーやめろ


心無い言葉たち


両親も心配してサッカーをやめてもいいと言ってくれた



でもそんなことどうだっていい


私は私がしたいサッカーをするためにここにいた


だからたかだか部外者が何を言おうがどうってことない



なかったはずなんだ





でも、




なんで皆がそういうかわかってしまった

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作者名:ソバチャノ | 作成日時:2024年2月8日 17時

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