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３１話 ページ33
帝襟さんとのサッカーを終えてシャワールームに行った
誰もいない女子専用
頭からシャワーを被る
蛇口をひねって出たばかりの水はまだ冷たい
少し期待していた思考が冷めていく
そうだよ
私の夢じゃなかったじゃん
❑❏❐❒❏❍１７年前
父「ｳﾞｯ…ﾋｸﾞｯ…よがっだ……」
母「泣かないでちょうだい…ほら、よく見て」
私はサッカー好きの父とスポーツ観戦が趣味の母の下に生まれてきた
私の父はサッカー好きで高校の時に全国にも出たそこそこ有名な選手だった
だが大学生の頃目前にした世界のレベルの高さに打ちのめされサッカーをやめた
父の夢はサッカーＷ杯で優勝すること
だが断念してサッカーの観戦をしている時に母と出会い結婚
私が生まれた
父は諦めた夢を私に託した
生半可な覚悟で
だから私は生まれた時から周りにサッカーがあった
赤ちゃんの頃のお気に入りのおもちゃはふわふわのサッカーボール
２歳から３歳の頃はサッカーボールで遊んでいたし
４歳の頃は父とサッカーをしていた
生まれた時からサッカーをしていたため自分はサッカーが好きなんだという一種の洗脳が起こっていた
５歳になったらサッカークラブに入った
そこには私と同い年くらいの子がたくさんいて一緒にサッカーしてくれる人が増えた
本格的にサッカーをしだした
これが、間違いだった
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作者名：ソバチャﾉ | 作成日時：2024年2月8日 17時
