24:頑張れ頑張れ ページ25
『あー、帰ってきちゃった。』
誰もいない部屋。静かな家。
今の私にちょうどいいや。
腹にぐるぐるまいた包帯は血が滲んできていて、
やっぱ保健室よればよかったかなという後悔ばかりが浮かんでくる。
『あーあ、今更どうやってみんなに説明するってんだよ』
ゴロンと寝転がって天井を見つめる。
私が変に押さなかったら、変な言い方しなければ、
萌奈ちゃんは傷一つないはず。
『ばっかみてー、あーあ足りない頭が回らん。』
次の日
私はいつもの時間で学校に来た。
心無しかみんな目を逸らしてくる。
まあだろうなって思ってたけどね！！
私は席に着いて先生が来るのを待つことにした。
「いや、宿題は出せよ水成。」
『轟くん...どうして、』
「何言ってんだ。俺が当番なんだ。出せ。」
みんなあからさまに目を逸らしているのに轟くんは私に声をかけてきた。
こいつ、やっぱ空気読めないのか。
そう失礼なことを考えているとぐいっと私の腕を掴んで教室の外まで連れていく。
バンっと机を叩く音が聞こえる、
爆豪がこっちを見て立ち上がっていた。萌奈ちゃんが爆豪を行かせないようにと手を引いている。
何その悲しそうな顔、爆豪。
そんなことは露知らず、轟くんは私を連れて廊下に出た。
『え、なんで連れてきたの』
「宿題を忘れた人は先生に言いに行かないといけない。忘れたのか。」
「忘れてないけどもういいや、忘れました。」
実際ありがたかった。
空気読めない人ってすごくありがたい。
天然の天は天使の天なんだなぁ。
それからなんか知らないけど私は轟くんといることが増えた。なんか知らないけどね。まじで。
みんな私が来た瞬間人が変わったように無口になるし、こっちを見て申し訳なさそうに眉を顰める人も多かった。
萌奈ちゃんにもちゃんと謝ったけど形だけだと周りは思ってるかもしれない。
結局青山に聞いてもあの時のことは覚えていないと言われた。嘘ついてなさそうな顔だったがなんかムカついたのでワックスでミリオ先輩みたいな髪の毛にしてあげたくらいか。
寮にも入り、数日。
ヒーローになれればいい。それだけでいい。そう心にいいきかせていた。
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たら - 小学生の子かっこよすぎ。結婚しよう (2021年8月12日 21時) (
レス) id: 979f7d7a59 (このIDを非表示/違反報告)
れふる(プロフ) - とても素敵な作品で大好きです！！続編待ってます！！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: f89108791d (このIDを非表示/違反報告)
マイ - めちゃ感動した。やばい神すぎる神に改名したまえ (2020年4月9日 10時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 本当まじ感動しました！めっちゃキュンキュンする〜！！神作書いてくださって本当にありがとうございます！！ (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5ed857011f (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 素敵でした (2020年3月12日 12時) (レス) id: 70df13c73f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日�� | 作成日時：2020年1月8日 23時
