思い出 ページ7
Osaid
...沈黙からどれくらいの時間が経ったのだろう
お互い無言でコーヒーを啜る。
静かな空間で無言のままコーヒーを啜っても
不思議と気まずいとは思わなかった。
でも、代わりに余計な考えなんて出来なくて
勝手に口が開いた。
大野｢俺ね、櫻井くんが好きなの。｣
自分から出た言葉はすごく短くて、
何が言いたいのかがハッキリとした答えだった
だから二宮も特に驚く様子はなく下を向きながらコーヒーを飲んでいる。
大野｢...和も好きだよ。いや、好きだった...かな？｣
続けて言った俺のこの言葉には流石に和も驚く様な反応を示す。
二宮｢...どうゆう事ですか...？｣
大野｢...高2の冬、その時はお互いに彼女がいたでしょ？
和は昔からモテてたから何人目かの彼女。
そして、俺は初彼女。｣
二宮｢...そうでしたね｣
大野｢俺、高２まで恋愛なんて全く知らなくて
正直、俺に告白してきてくれた子も断ろうと思ってた。
でも和はあん時なんて言ったか覚えてる？｣
二宮｢...ん、付き合うだけ付き合ってみたら、とか？｣
大野｢ふふっ...、ううん、和はね...
�牴兇�傍にいるから無理に相手の気持ちに答えるな��
って言ったんだよ。｣
二宮｢...そう。｣
大野｢俺ね、あの和の言葉で自分がどれだけ和に甘えてたのか分かったの。
それでその子とは付き合うことになったんだ。
利用してるだけじゃんって思われるかも知んないけど、でも俺なりにその子は大事にしてあげたかった。
...結局別れちゃったけどね(笑)｣
二宮｢...そんな時もありましたね。｣
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作者名：ハヤト | 作成日時：2017年12月17日 21時
