復活love〝II〟 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:82,364 hit

溢れるページ5

周りを見る限り雨が止んでる様子はない

不思議に思って頭を上げると、

俺の視界に赤い傘が映る。

二宮｢...智。｣

後ろを見ると優しく笑う智がいた。

大野｢...風邪引いちゃうよ？｣

二宮｢なんで、｣

俺が驚いていると智は優しい笑顔のまま俺の手を引いて智の家への方へと向かう。

夏でも雨にあたれば身体は冷える。

濡れてないはずの智の手はすごく冷たかった。

(もしかして、俺を探してた...？)

そんな淡い考えを振り払い、そんな訳ないかと言い聞かせる。

引っ張られながら智の背中をただ、ぼーっと眺めてた。

そしたら、微かに智の背中が震えてることに気付く。

大野｢...心配した。｣

俺のことを見ずに、智がそう小さく言った。

大野｢探してたんだよ。...ずっと。｣

智の震える声が、俺のなけなしの理性を崩していく。

大野｢...もう、いなくなんないで...｣

その後は止まらなかった。

俺は気持ちが溢れそうになるのを堪えきれないまま後ろから智を抱きしめる。

大野｢...和？！｣

二宮｢.........好きです。｣

俺の頬には涙が伝っていた。

二宮｢智の事が、好きなんです...。｣