復活love〝II〟 (ページ27)

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覚悟ページ27

相葉｢翔ちゃん！！｣

病みあがりの俺に抱きついて来るのはいいけど毎度、周りの女性社員の目が気になる。

しかも、雅紀は気づいてないのがタチ悪い。
それが救いになることもあるけど

櫻井｢離れろって...｣

抱きしめてくる雅紀を引き剥がし、色々と俺の溜まっていた仕事を片付けてくれた部長のデスクへと向かう。

部長｢お、櫻井。体調は大丈夫か？｣

櫻井｢はい、ご迷惑をお掛けしてすみませんでした｣

部長｢いいよ、こっちだってエースがダウンしちゃ意味無いんだから...まぁ、お前結構頼りにされてんのな｣

櫻井｢頼り...？｣

部長｢いや、お前の仕事の大半は他人のものだろ？｣

俺の仕事をしてる時に気づいたら部長がそう俺に言う。

櫻井｢えぇ、まぁ...｣

部長｢自分以外の仕事はしなくていい、自分の身体を大切にしろ...って言いたいが、これだけはお前にしかできないなぁ｣

そう言って手に持っていた１枚の資料を俺に向けた。

櫻井｢...｣

部長｢黒猫だよ。すまんな、こんなの１人にやらせることじゃないのによぉ...｣

そう言って部長は頭をかいて申しわけなさそうに俺に言った。

でも、俺はここぞとばかりに徹夜でまとめた資料を勢いよく部長のデスクへ出した。

櫻井｢昨日のうちに自分なりにまとめてみました、確認お願いします！｣

自分のテンションとは逆の

俺の勢いに驚いたのであろう部長が｢おう...｣と返事をして俺の作成した資料を読み始める。

薄い紙が何重にも重なって分厚い層になっているのを部長はすらすらと読んでいく

櫻井｢...これで私にプレゼンをやらせてください｣

読み終わった部長が鋭い目線で俺をとらえる。

しばらくその状態で睨めっこをする形になるが
先に折れたのは部長だった。

部長｢...わかったよ。内容は十分だ。ただ上はどう言ってくるかはわからないぞ？｣

それは部長からの『最後まで責任もって、諦めるな』という意味のメッセージだった。

櫻井｢はい！最後までやらせていただきます！｣

俺がそう言うと部長は笑って｢任せた｣と言った

...余談だが、資料作成が徹夜になったことがバレた時は部長に怒られた。