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決意 ページ21
Ｓsaid
櫻井｢...最悪だ。｣
汗ついたシャツを着替え、少し涼もうとベランダへと出る。
窓を開けると、夕方だからか少し温かい風が入ってくる。
昼間みたいな蒸し暑さは無く、隣の部屋の風鈴が揺れ少し涼しく感じる。
櫻井｢久々に雨止んだな...｣
先日のニュースでは梅雨入りが発表されたばっかりだった。
雨は俺に色んなことを思い出させる。
特に智くんとの思い出ばかり...
俺達が初デートした時も確か雨だったな
そして、俺が振られた時も...。
今でも後悔してる。
あの時、俺が大丈夫って抱きしめていたら？
あの時、黙って優しいキスをしてあげていたら？
少しは変わったのか...？
櫻井｢...分かってる。そんなの今更だって｣
でも、ついどこかで期待してる自分もいる。
俺が智くんって呼んだら またあの笑顔を向けてくれるかもしれない...なんて
そんなの今の俺には無理なのに。
ごめん、智くん。
俺には貴方を愛する権利なんてないんだ...
でも、
諦めきれないよ。
許してくれなくていい 拒否してくれても構わない。
けど、俺は貴方を必ず取り合えしてみせるから
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作者名：ハヤト | 作成日時：2017年12月17日 21時
