甘い涙 ページ17
二宮｢それから大学卒業して、今の会社で再会したんですよねぇ...｣
そう言って二宮はカップをテーブルに置いて話した。
二宮｢寂しくないって言ったら嘘になりますね。俺はあの時から好きだったんですから｣
大野｢...うん｣
二宮｢でも、再会した時は嬉しかったんですよ、私。｣
大野｢...え？怒ってた、じゃなくて？｣
二宮｢ええ、と言うか智と距離を置き始めた時から...最初から怒ってませんでしたよ。
...むしろ、安心した。｣
大野｢...え？｣
大野は飲みかけてたカップを口元で止める。
それを見て二宮は少し笑いながら話を進めた。
二宮｢怖かったんですよ、あのまま曖昧な関係のまま智と残りの時間を過ごすのは、
俺が智を壊しそうで...｣
大野｢壊す...？｣
二宮｢...言わせないでくださいよ。｣
そう言って二宮は残りのコーヒーを飲み干した
二宮｢まぁ、櫻井さんよりもチャンスがあったのに言わなかった俺が悪いんですよ。
今もこうして仕事で一緒なのに甘えて、もう俺のもんだと思ってた。
...俺は救いようもないバカですね。｣
そう言って悲しく笑う二宮は、飲み干した空のカップをキッチンへと持っていき、リビングを出ようとドアノブに手をかけた。
二宮｢...智？｣
振り返ろうとするが後ろから大野に抱きしめられ、顔を見ることが出来ない。
大野｢...そんな事言わないでよ。｣
二宮｢っ、でも｣
大野｢俺だって...！和の気持ちに気づいてた！
なのに、俺...！｣
きっと涙で濡れているであろう智の顔を見たくて、抱きしめられている腕を優しくほどく。
そして、智の顔を上に向けさせた。
二宮｢...いいんですよ。アナタは今誰が好きなんです？｣
その言葉に大野は口を塞いだが、小さく想い人の名前を言った。
大野｢...翔くん｣
彼の名前を言った途端、また涙がポロポロと流れる。
大野｢俺...翔、くんが好きぃ...！！｣
二宮｢ぅん、...っうん｣
お互い涙を流しながら大野はずっと彼の名前を呼び、
二宮もそれを受けとめるように返事をし続ける。
大野｢ごめんっ、ごめん和ぅ！｣
二宮｢だから、...こうゆう時はなんて言うんです？｣
大野｢...っ、ありがとぅ！｣
泣きながらそう言った大野の顔は涙で濡れていたが、二宮には笑っているように見えた。
また、二宮も笑って返事をした。
──好きになってくれて�爐△蠅�とう�瓱；�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハヤト | 作成日時：2017年12月17日 21時
