復活love〝II〟 (ページ11)

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着いた先は智の家。

家の人のはいなく、智だけなんだと玄関に置いてある靴でわかった。

二宮｢お邪魔します｣

一応誰かいるか確認して２階の智の部屋へと上がって行く。

ドアに手をかけようとした時、

微かに向こうから啜り泣く声が聞こえた。

二宮｢...智？！｣

大野｢...っ、和？！｣

いきなりの俺の声に智も驚いたのかお互いにドアの向こうで互いの名前を呼んだ。

二宮｢...ねぇ、開けてもいい？｣

しばらく返事は返ってこなかったが
小さく「うん」という返事が聞こえた瞬間、
すぐにドアを開けベッドの上に座っていた智の方へ駆け寄る。

二宮｢...どうしたんです？！なんで泣いてるんですか？｣

泣いてる智の姿を見て慌てて自分の手で智の涙を拭く。

大野｢和ぅ...！！｣

そしたら何かが吹っ切れたのかまた涙を流す。

二宮｢あーあ、折角拭いたのに｣

大野｢う...ごめんっ｣

二宮｢いいですよ、でも何があったんです？｣

俺の問いかけに固まるが、小さく言った

大野｢...キス、されたの。｣

二宮｢キス？誰に｣

大野｢...彼女に。でも俺、すごく怖くて走って、逃げてきちゃって...っ！｣

そう言って抱きしめる俺の腕の中で小さく震えた。

二宮｢...そんなに嫌だったの？｣

大野｢...うん｣

二宮｢忘れたい？｣

大野｢え...？｣

俺の質問の意味が分からなかったのか智が顔をあげて俺に聞き返す。

二宮｢そのキス、忘れたいかって事。｣

大野｢...ん、忘れ、たい。｣

そういって下を向いた智の顔をこちらに向かせ

段々と顔を近づける。

もう俺は止められなくなっていた。

二宮｢...目ぇ、つぶって。｣

そう言って智は目を閉じた。

俺の心臓を打つ音がだんだん速くなる。

大野｢ん...ふっ、...｣

最初は触れるだけ、でもどんどん舌を絡め

口内を撫でるように侵していく。

口を離す頃には智はぐったりしていた。

二宮｢...嫌だった？｣

俺の問いに智は首を横に振った。

大野｢嫌じゃなかった...和の気持ち良かった｣

そんな智の爆弾発言に俺はさらに興奮してしまって

キスどころじゃなくなる。

そして、智を抱きしめようとした時、

ちょうど良く玄関のドアが開く音がした。