今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:20,711 hit
小｜中｜大
｡｡｡74 ページ25
。
。
「癌の再発が見つかった日。
たくちゃんに外に出てもらった時に
教えてもらったの」
『でも、あの時は、
まだ入院しなくていいって｡｡｡』
『まだ、大丈夫だからって｡｡｡』
「ごめんね。嘘ついてたの。
本当は入院してもなす術も無いって言われて
入院するか、このまま家で過ごすか、
どちらかを選んでくださいって言われたの。」
「だから、
私はあと何日生きれるか分からない時間を
たくちゃんと過ごしたいと思ったの。」
言葉が出なかった。
俺は何も何も気付いてあげられなかった
こんなに隣に居たのに。
ずっと一緒に居たのに。
1人でこんなに重いものを背負ってたなんて
こんなに小さい体で。
『ごめん。』
「え？」
『何も気づいてあげられなくてごめん。
ずっと隣に居たのに、本当にごめん。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K.K | 作成日時：2016年7月12日 15時
