ノートン…ずっとこのままで2 ページ32
イライ「なるほどね…まぁ、キミとノートンくんなら大丈夫だよ」
私はイライさんに泣いた理由を全て話した。
イライさんはやっぱり大人だ。
貴女「…そうですか。ありがとうございます。」
イライ「ふふ…大丈夫だよ、キミが心配することはない」
彼は私を抱きしめてくれる。
なんかお兄ちゃんみたいで安心する。
ノートン「Aちゃん？…」
イライさんが私を抱きしめてくれているときに、ノートンくんが現れる。
ノートン「今すぐ彼女から離れてください」
彼はイライさんをキッと睨む。
イライ「そうだね、じゃあ後は頑張るんだよ？」
すると、イライさんは妖艶に笑いながら去った。
貴女「な、なんですか？」
先程までエマと楽しそうにしていたノートンくんが現れたことで、私の頭はグルグルと少し混乱した。
ノートン「あのさ、Aちゃんってイライさんのことが好き…なの？もしかして、付き合ってたりとかする？」
彼は私の目をジッと見つめる。
私は綺麗だと思ってしまった。
貴女「ち、違います…」
きっと私はビックリしていたので、声が小さかったでしょう。
周りから見れば、彼氏に浮気を疑われている彼女にしか見えないだろう。
この状況で彼と近くなっているの嬉しいと思う自分がいる反面、彼が許せない自分もいる。
ノートン「このタイミングで言わせてもらうけど、僕はずっとキミのことが好きなんだ。僕が荘園に来て、キミを見たときからずっと…。僕じゃダメ？」
私はこの状況が不思議でしかなかった。
さっきまで一緒にいたエマはなんだろう。
貴女「ノートンくんには、エマがいるじゃないですか…私なんかよりも、もっと良い人が…」
私はひどい人間だ。
たくさん嫉妬してバカみたい。
ノートン「ウッズさんと一緒にいたのは、キミについて聞かれていたからだよ…」
貴女「私のこと…好き？」
ノートン「好きに決まってるじゃん…大好きなんだよ、Aちゃん！」
私が荘園に来た目的、それはお金じゃない。
愛する人を見つける為。
招待してくれて、ありがとう…
ナイチンゲールさん
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