[第五人格・短編集]いろんな恋の形 (ページ31)

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ノートン…ずっとこのままでページ31

貴女視点

私はこの荘園に来て、初めて恋をした。

その人の名前はノートン・キャンベルっていう人。

とても優しくて、ちょっぴりお茶目でドーナツが大好きなカッコイイ人。

私は少しでも彼と居られるように、見てもらえるように頑張った。

彼の好きなドーナツを作ったり、ゲームでは救助を成功させたりだとか、たくさん頑張った。

だけど、彼は私のことを妹のようにしか思ってないだろう。

エミリー先生やマーサさん達といるときは、ものすごく紳士的に振舞っているのに対して、私には友達のような妹のような感じで振舞ってくる。

私は女の子らしくできているのか不安になり、毎日服とか化粧とかこだわってみた。

だけど、あまり変わらない。

初恋は叶わないという言葉も聞いたことがあるし、もしかしたらダメかもしれないと感じた。

私にはダメだったと。

だから、今の距離感で満足している自分もいた。

貴女「ご馳走様でした！エミリー先生の作るご飯、すごく美味しいです！」

エミリー「ありがとう！」

いつもどおり朝食を終え、自室に戻ろうとしたところ、エマとノートンくんが楽しそうに話しているのが見えた。

これだけなら別に構わない。

だけど、頬を染めているのはなぜ？

今まで、エマとはあまり話したことなかったじゃない…

私は悲しさから一目散に走った。

私はナイチンゲールさんに許可をもらい、赤の教会に来ていた。

もちろん、今ここにいるのは私だけ。

私は教会に入って、一番前にある席に座る。

誰もいないのをいいことに、私は泣いた。

エマ「キャンベルさんって、Aのことが好きなんでしょ？」

ノートン「え⁉な、なんでわかるの？」

エマ「あっ！照れてるなの～！よかったら、この後庭でお茶会しようなの！」

私はなんと嫉妬深い人間なのか。

泣いた後、私はゲートを開き荘園に戻ってきた。

荘園に戻ると、今からゲームをするであろうメンバーが待機室に入ろうとしていた。

泣いたのがわかったのか、みんなは私を心配してくれた。

イライ「大丈夫かい？何があったんだ？」

フィオナ「とりあえず、Aのこと頼んだわ。イライの代わりにライリーさん呼んだから」

フレディ「よろしくお願いし前歯」←

私はイライさんに全て話した。