トリップってホントにあるんだ……。two！ (ページ10)

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アンケート2位ローページ10

ﾛｰ［Aさん…大丈夫か？随分寝ていたが。］

［…あぁ、大丈夫だ心配かけたな。］

ﾛｰ［驚いた、急に倒れないでくれ。］

［すまん、寝ていなくてな。］

ある島でローとばったり会い話しながら歩いている時に突然気を失ってしまったのだ。

ﾛｰ［コラさんは海軍に？］

［あぁ、海軍に戻ってドフラミンゴから匿ってもらってる。］

ﾛｰ［そうか…Aさんは一人で旅してるんだな。］

［そうだな…基本一人だ。］

ﾛｰ［基本？］

［まぁ、他の奴らの船に邪魔しに行ったり乗せられたりだ。］

ﾛｰ［そうか、なら俺の船に暫く乗らないか？体調も心配だ…出来た仲間も紹介したい。］

珍しく眉を下げてこちらを見るロー。

［じゃあ、世話になる…此処にも暫く留まるんだろう？］

ﾛｰ［あぁ、食料調達と医療器具を見にな。］

［相変わらずか…まぁ可愛いものだ。］

ローの頭を撫で立ち上がる。

［さて、ローの仲間を紹介してくれないか？あの外から見てる奴等だろ？］

小窓に張り付いて見ているが小さいのでぎゅうぎゅうだ。

ﾛｰ［何やってんだお前ら…。］

それから仲間を紹介して貰った。ベポ、ペンギン、シャチ、ジャンバール。

［俺はアイルAだ、宜しくな。］

ﾛｰ［俺の大切な人だ。］

ベポ［宜しく！］

ﾍﾟﾝｷﾞﾝｼｬﾁ［［宜しくな！］］

ジャンバール［あぁ。］

皆が寝静まった中甲板に出て空を見る。

［寄り返す波が…足元をよぎり何かをさらう…夕凪の中日暮れだけが通り過ぎて行く…。］

鼻歌を歌いながら煙管を蒸かす。

ﾛｰ［相変わらず歌が上手いな。］

［起こしたか？］

ﾛｰ［いや、起きていた。］

［そうか。］

ﾛｰ［なぁ、Aさん…俺Aさんの言ってたこと分かったぜ、海は綺麗だった…いい仲間も出来た海に出て正解だった。］

［だろ？海は広いからな…俺も旅をして気付かされたことも沢山あるだから仲間と楽しく旅しろよ。］

荒く頭を撫でくりまわし笑うとローもつられて笑う。

［ふっ…やっと笑ったな。］

ﾛｰ［…Aさんも、やっと笑った。］

そう言って立ち上がりおでこにキスを落とし歩いていくロー。

［口にはしてくれねぇのか？］

ﾛｰ［…今日は月が綺麗ですね。］

［…月は元から綺麗でしたよ。］

ﾛｰ［…Aさん、もう離せないぞ？］

［覚悟の上だが？］

ﾛｰ［逃げるなら今の内だぞ…ずっと待ったんだからな。］

［ふはっ…良いよ、我慢する必要なんてもうねぇから。］