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鬼さん二十六人 ページ28

[簡単……あんた名前は!?]

[坂田A……あんたは?]

[俺は阿伏兎だ…そっちは団長の神威…。]

[そうか、宜しくな…おい!神威?阿伏兎が迎えに来たぞ!]

神威を叩き起すと…。

[うるさいなぁ……何だよ…阿伏兎?]

[よォー団長……仕事だ…行くぞ。]

[えぇー!まだお兄さんと遊びたいんだけど。]

[負けておいて何言ってんの……神威…俺はA宜しくなー…じゃあ俺は用事があるから。]
それだけ言い…俺は走って逃げる……後ろで神威がなんか言ってるが気にしなぁーい!


真選組に着くと…。

[すみません…近藤勲はいらっしゃいますか?]

[え?近藤局長ですか?]

[はい、居ないのなら土方十四郎でもいいのですが。]

[なんの御用でしょう?]

[お話がしたくて。]
居ないのかなぁ?とうしてくれない。

[ザキ……帰りましたぜィ…って、兄貴ィ!!]

総坊が突進してきたので避ける……。
総坊は見事に顔からスライディングした。

[総坊……久し振り、元気そうでなにより。]

[ひでぇですぜィ……兄貴…。]

[あの、沖田隊長…この方は?]

[俺達の兄貴だ……。]

[兄貴……?ええええぇぇぇぇぇぇえ!?]

[うるせぇでさァ!さ、兄貴入ってくだせェ…近藤さん達が喜びますぜ。]

俺の手を引く総坊…。

[あ、待て待て…君名前は?]

[ぼ、僕は山崎退です!]

[俺はA…宜しく!]

[さ!行きますぜ!]

俺は総坊に引き摺られる様にして屯所へと入って行った……。

部屋に通され待っていると…廊下がドタドタと騒がしくなった、と思ったら襖が開け放たれトシが入って来た。

[お、トシ……久し振り…おわっ!]
トシが抱きついて来たので俺は受け止める…。

[Aさん…久し振り…。]

ん?トシが俺の事をさん付けで呼んでる…。

[トシ?俺の事さん付けだったか?]

[それは俺達で決めたことなんだ…Aさん。]

[いさ……決めたって何故?]

目の前にいつの間にかいさが立って居た。

[Aさんは強いからな!さん付けで呼ぼうって事になったんだ!]

[へぇー……そういう事…なら良いよ好きに呼べば…総坊は兄貴って呼んでたし。]

[兄貴は総坊って呼ぶの変えないんですかィ?]

[変えないな…多分……でも総悟って呼んだ方が良いか?]

[……いや、慣れないんで良いでさァ……/////]

[そうか、じゃ総坊のままで。]
顔真っ赤だし…可愛いな総坊は…あ、昔からか。

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作者名:shell | 作成日時:2019年3月19日 18時

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