仕事多過ぎて五徹目突入 ページ7
真君の試合を見に行ってからというもの堰を切ったように仕事が雪崩込み仕事三昧である。
目の下に出来た隈を隠す為にした化粧を活用し女装をして仕事をするとこれが上手く行きすぎて怖かった。
主にハニトラとかが上手くいく。
鏡の前に映る自分は別人だ、プラチナブロンドの髪にアーモンドピンクの目…ライラック色のスリットの深いロングドレス、肩幅をカバーする為に黒のレースがあしらわれているもの。
化粧は目の色を活かしたアイメイクにワインレッドの口紅…チークは紫とピンクを混ぜたもの。
［…さ、行こうか。］
チョーカーに小型変声機を付け声を変える。
イメージは目のベルの様な大人っぽいのに加え色気のある声色だ。
低めのヒールを履き車に乗る。
眠いのを我慢しながら車を運転しclientの待つパーティー会場へと向かう。
暫く走っていると電話が鳴ったので出るとclientからだった。
client［やァ、チシャ猫君。］
［«Hi.どうかしたの？今向かっているところだけれど…。»］
client［そうなのかい？いや言い忘れた事があってね。］
［«何かしら？»］
client［会場に入る時は私から招待されたと言ってね…それで通してくれる筈だから。］
［«えぇ、分かったわ。»］
client［それじゃぁ待ってるね。］
［«えぇ、待ってて？»］
会場に着き車を停め中に入る…clientを見つけ話し掛ける。
［«Hi?貴方が私のclientよね？»］
client［そうだよ、クライアントだ…君がチシャ猫君だね？予想より遥かに美しい。］
［«ふふっ、お世辞でも嬉しいわ。»］
client［お世辞じゃ無いよ…ほんとに綺麗だよ。］
尻を撫で回している手を掴みUSBを握らせる。
［«これが例の情報よ、私はこれで…bye。»］
client［ま、待ってくれ！コレで私と寝てくれないか？］
clientの手に握られている札束。
［«sorry，私はそんな端金で買われるほど易くないの…。»］
手を振り解き歩いて行くとカクテルを渡されたので壁に寄り掛かりカクテルに口を付ける。
甘いカクテルが喉を通る…女性にだけ配って居るという事はこれはレディーキラーだろう。
見かけに扮して度数が高いので知らない内に酔っている魔性のカクテルだ。
レディーキラーは一種類だけではなく何種類もある為知られていないものが多い…カルーアミルクなんかもその一つだ。
［おい。］
後ろから声を掛けられ振り向くと…何故か仏頂面で立っているジンが。
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ナビィ(プロフ) - めっちゃおもしろいなって思ってこの人他に何か小説書いてるかなって見たときのたくさんのデジャブ。いつもお世話になっております。銀魂の方も面白かったです。これからも頑張ってくださいｯ! (2020年12月28日 18時) (
レス) id: 8e0d72a18f (このIDを非表示/違反報告)
れいすみす(プロフ) - とても面白いので一気に読んでしまいました…！素敵な作品をありがとうございます。更新を楽しみに、心待ちにしております。お身体ご自愛くださいませ。 (2020年6月9日 3時) (レス) id: 993cffbbce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shell | 作成日時：2019年9月3日 15時
