ミステリアスなお兄様。

機嫌が悪い弟君。 ページ10

諸伏［それでも裕介さんの執事姿が見たい！！］

降谷［御奉仕されたい！！］

［坊や達、もう少し静かにね。］

注文しておいた珈琲を啜りながら二人を見る…何故か此方をジッと見つめる二人。

［そんなに見られると穴が空いてしまうな…ｸｽｸｽ…。］

目が合った時の反応が面白くつい頬が緩んでしまう。

降谷［裕介さんが笑った…今日は命日か。］

諸伏［写真撮るの忘れた……。］

降谷［甘いなヒロ！俺は撮ったぞ！］

諸伏［それをくれ…くれ……。］

降谷［嫌だ、俺だけの写真だヒロは心のメモリーにでも保存しとけ。］

［二人は仲が良いね…楽しそうだ。］

降谷［裕介さんは居ないんですか？仲のいい人。］

［居ないな…関わる事をしているのは裕也以外は坊や達だけだよ。］

諸伏［へー……なんか嬉しい。］

［顔、にやけ切っているよ景光。］

諸伏［景光呼び……！！ありがとうございます。］

唐突に俺に手を合わせ始めた景光……俺まだ死んでないぞ？？

降谷［あ、裕介さん好きなお酒あるんですか？］

［俺はね……バイオレットフィズとジントニックかな…ジンで作る酒が好きなんだ、苦味とかが凄く美味しい。］

諸伏［俺今凄く裕介さんとお酒飲みたい。］

降谷［奇遇だなヒロ、俺もだ。］

［お酒は二十歳になってから、それまではお預けだよ。］

降谷［４歳差って大きいですよね……。］

諸伏［うん、大きい。］

［二人が立派な警察になった時俺は何歳なんだろうね？］

降谷［二人ってヒロも警察になりたいってなんで分かったんですか？］

［ん？ただの勘だよ…零が行くなら景光も行きそうだなって言う勘。］

諸伏［裕介さんなんか俺とゼロセットみたいに考えてないか？］

［バレてしまったか…。］

諸伏［バレてます…何で皆んな俺とゼロがセットで考えるんだ？別に当たってるから良いんだけどさ。］

一人でブツブツ言ってる景光を若干引いた目で見る零、そこに機嫌の悪い裕也が入って来た。

降谷［あ、風見先輩。］

［お帰り…裕也ご機嫌ななめかい？］

裕也［………疲れた…。］

［ほー…ではここら辺でお開きにしようか。］

諸伏［そうですね！］

降谷［はい。］

伝票を持ち会計をしに行くと。

降谷［え、俺達が払いますよ！？誘ったの俺達なんですし！］

諸伏［そうですよ！？］

［ここは大人にカッコつけさせてよ、ね？］

降谷［あ、ありがとうございます！］

諸伏［ありがとうございます！］

会計をして裕也を助手席に乗せる。

［二人も送ろうか？］

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