ミステリアスなお兄様。

キレている組織さん。 ページ20

組織のアジトに連れていかれ手当を受けています。

そう、アジトです……前居たのはジン様のご自宅です。

そして何故か目の前に居る宮野志保ことシェリーさん。

［お嬢さん、お名前お伺いしても？］

ｼｪﾘｰ［志保よ。］

［志保さん、私は裕介と申しますお好きな様にお呼びください。］

ｼｪﾘｰ［……なっ、ならお兄ちゃんと呼んでも良いかしら…。］

顔を赤くさせモジモジと話す志保さん。

［えぇ、構いませんよ。］

ｼｪﾘｰ［お、お兄ちゃん……お兄ちゃんは何でこんな所に居るの？］

［怪我をしてしまいましてね、それの手当てに。］

ｼｪﾘｰ［お兄ちゃんはここの人じゃないわよね？］

［えぇ、この先もなるつもりはありません…なので頼ってもらっても構いません何時でもお力になりますよ。］

頭を撫でながら話すとバッと離れてしまった。

［おや、嫌でしたか……申し訳無い…。］

ｼｪﾘｰ［い、いえそうじゃなくて！あんまり人に触られるのが得意じゃないの。］

［そうでしたか…気を付けますね。］

ｼｪﾘｰ［ごめんなさいね……。］

志保さんと話しているとベルモット様が入って来た。

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ［あら、仲良くなったのね…あまり長居は出来ないからお別れしてくれるかしら？］

［そうですね、では志保さんまたどこかで会えたら。］

ｼｪﾘｰ［えぇ……またね…お兄ちゃん。］

［はい、また。］

志保さんと別れベルモット様に傷の心配をされる。

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ［貴方傷大丈夫なの？］

［はい、少々痛みますが生活には問題無いかと…私はベルモット様にお怪我が無くて安心しました。］

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ［……はぁ……ジンが相当怒ってるわ、犯人見てないかしら。］

［……そうですね…長身の日本人です……狙撃は初心者と言った所でしょうか、あのホテル近くのビルでしたからプロならもう少し遠くから撃つでしょう。］

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ［そこ迄良く見抜けたわね……あの短時間で。］

［昔から良く周りを見て状況を把握していたので…。］

ﾍﾞﾙﾓｯﾄ［長身の日本人ねぇ……初心者…分かったわ、探ってみるけれど裕介は暫く変装するなりして出掛けて頂戴…顔を見られていたりしたら危険よ。］

［はい、了解致しました。］

きちんと家に送り届けられ無事に家に帰ってきた。

まぁ、約二日組織に関わっていた訳だが…スマホにジン様とベルモット様、ウォッカ様の連絡先が追加されている…いつの間に……。

［主要人物と関わり過ぎか？…まぁどちらにせよ素を出せないと疲れるもんだ。］

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