ミステリアスなお兄様。

ルール ページ15

ﾊﾞﾛﾝ［まぁ、ルールですしね……。］

［はい、新一坊っちゃんのご期待に添えず申し訳ありません。］

新一［ルールがあるなら良い、セバスチャン無理言ってごめん。］

［いえ、新一坊っちゃんが謝る必要はございません…。］

優作［あ、有希子もう行かなければ。］

有希子［あら、そうね…新ちゃんもう出るわよ。］

会計をして工藤さんを見送る。

［行ってらしゃいませ。］

新一［じゃあなセバスチャン！］

頭を下げお辞儀をする。

それから仕事は難無く終わり夜になった。
仕事は一日空けて入っているので仕事が終わればゆっくり寝られるのだ。

ﾐﾊｴﾙ［セバスチャンさん！昼に言ってたルールって何ですか？］

［そんな事も知らないで働いていたのですかミハエルさん。］

ﾐﾊｴﾙ［ｳｸﾞｯ……すみません…。］

［ルールは三つ、お客様を名前だけで呼ぶ事は決してしてはならない。お客様と必要以上の接触はしない。お客様との恋愛は禁止…これがこの店のルールですよ。］

ｱﾙﾌｫﾝｽ［ルールを破ってしまうと最悪クビになってしまいますのでご注意を……。］

ﾐﾊｴﾙ［クビ！？それは重すぎませんか！？］

［これもティアさんの気遣いですよ…女性に狙われることの多い仕事ですから、本名を教えては行けないのも同じです。］

ﾐﾊｴﾙ［大変ですね……。］

ﾊﾞﾛﾝ［他人事見たいに言ってってけどミハエル坊も有り得るぞー？］

ﾐﾊｴﾙ［ﾋｪｯ…。］

想像してしまったのか青い顔をして固まるミハエルさん。

［バロン、虐めはいけませんよ…それでは私は此処で……お疲れ様でした。］

ﾊﾞﾛﾝ［じゃ、俺も…お疲れー。］

ﾐﾊｴﾙ［お疲れ様でした！］

ｱﾙﾌｫﾝｽ［お疲れ様です、しっかりお休みになって下さいね。］

［はい、アルさんも無理のないように。］

二人と別れバイクの停めてある駐車場へ行く。

ﾊﾞﾛﾝ［セバスチャン様さー……。］

［はい。］

ﾊﾞﾛﾝ［元からそんな性格なの？］

［さァ？どうでしょうか……バロンは大分変わるようですが。］

ﾊﾞﾛﾝ［そりゃあ何時もあんな感じは疲れるかんなー……。］

［自然体で居られるのが一番ですよ……ではバロンまた明後日に。］

ﾊﾞﾛﾝ［おーう。］

バイクを走らせて居るとふと路地裏を見る…すると目立つ銀髪の男が脇腹を抱え座り込んでいる。

［ジン…？］

バイクを停め男の元へ行く。

［大丈夫ですか？］

男の元へ駆け寄ると案の定ベレッタを向けられましたよえぇ…。

ジン［……失せろ。］

帰れる訳ないだろ。→←御来店。

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