自傷癖の女の子【歌い手】 (ページ9)

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9本目ページ9

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

昼休みだ

やっぱりご飯食べるのは無理そうだな…

でも何も食べずに教室にいるのはさすがにみんなの目があるから…

『屋上行こ…』

そう言いながらお弁当をを持ち階段を上がる

ドアを開けると心地よい風と暖かい空気が肌に触れる

チャイムがなったばかりだから誰もいないがこれから来るかもしれないと思い丁度影になっている物陰の方へ行く

日焼けもしないで済みそう

地べたに寝そべった状態でうつらうつらしていると

ｶﾞﾁｬ

坂「お昼だー！」

真「購買やっぱり並ぶねー」

「てか坂田お前そんな食べんのかよ」

坂「うらさんと違って食べれるし！」

「だから太るんじゃない？」

坂「そらるさんひどい(´；ω；｀)」

真冬くんに坂田くんに…あと2人いる…？

どーしよバレなかったらいいけど

そう思いながら声がする方を見てみる

4人は私と扉がある方とは反対の方を向いていた

(体調も少しはマシになったし…)

出るのは今がチャンスだ

なるべく音がしないように早歩きで扉へ向かう

ドアノブに手をかけたらそこからは一気に

ｶﾞﾁｬｯ

ﾄﾞﾝｯ

あ…

『すいません』

軽く頭を下げてすぐさま階段を降りる

教室へ直行して自分の席へ戻る

さっきぶつかった人…

ほくろと金髪しか覚えてない…←ひどい

真冬くん達にバレてなかったらいいけど…

それに

『坂田くん、そらるさんって言ってた…？ﾎﾞｿｯ』

まさかそんな訳ないか

声確かに似てるけど

似てるからそう読んでるだけかもしれないし