生き苦しい ページ1
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何不自由ないこの場所、私達と違う場所に住む人達は私達のことを羨み、称え、頭を下げる。
『頭を上げてください、人は皆生まれながらに平等なのです』
こう言うとお父様もお母様も私を変だ、おかしいと罵った。
｢おい、奴 隷は要らんのかえ？お前は変な奴だえ！｣
｢奴 隷は良いアマス、この良さが分からないなんておかしい奴アマス！｣
要らない、奴 隷なんて必要無い。何度も言った。
こいつらの性格のゴミさはわかってる。
もう私の想いが伝わるとは思っていない。
そんなの何年も前から諦めている。
幼い頃、奴 隷に対して
『この人たちは私達と何が違うの？』
と、聞いた時
自分達はこいつらと違い、人より偉い、高貴な血が流れている、そう教えられた。
何が違うのか分からなかった。
今やもう捨てられてしまった古い本に
神は人の上に人をつくらず、人の下にひとをつくらず
という言葉があった。
人は平等でなくてはいけない。
そう思い始めたのはこの時、私が7歳の時だった。
この世界の事を学んで、ここは"聖地"という事が分かった。
なぜ私達が特別扱いをされているかも分かった。
なら、自分のこの立場を利用してこの"聖地"をぶっ壊してやろうと思った。
その為に、稽古は親に内緒で厳しくしてもらい、両親に要らないと言われた六式や銃について習った。
そうやって否定をし続けていると、次第に親の私を見る目が変わっていった。
親は私に暴力を奮った。
奴 隷に飽きると全て私に押し付けた。
私はその人達をこっそり逃がしていた。
こっそり逃がして、それがバレると手錠をかけて、檻に閉じ込められた。
───生き苦しい
今までの我慢はもう限界に達していた。
門番に声をかけた
『ねぇ、門番さん…これ、外してくださらない…？』
精一杯の色目を使って、外してもらった。
もうここに用はない。
こっそり自分の部屋に戻り、バッグに着替えを2セットとお金を持っているだけ全て詰める。
それと、銃を2丁。
これだけあれば大丈夫だろう。
覚悟は決まった。
門番さんに申し訳ないからメモだけ残していく。
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お父様、お母様へ
今までありがとうございました。
貴方たちへの感謝は少しもありません。
門番さんの事は殺さないであげてください。
わたしが目をくらませて逃げ出しました。
最後に
もう一生戻って来ないので探さないでください。
アイラより
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たまの(プロフ) - ミキさん» コメントありがとうございます；； 頑張ります！ (2019年12月2日 22時) (
レス) id: 8ee1309886 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - 面白いので、更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年12月2日 17時) (レス) id: 4ee4ae0d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまの | 作成日時：2019年12月1日 23時
