難ありイケメン

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「さ、ほらほら行った！」



文化祭最終日、ゆりに背中を押され無理やり廊下へ出される。



あ、本当にいくの…？



いってらっしゃーい、なんて言いながら私とゾムくんを見送るゆり。



何がいってらっしゃーいだよ！



屋上へ向かっている時も、無言でどんどん私は進んでいく。



ゾムくんは私のペースに着いてきてくれているのか、足の速さはほぼ一緒。



…何か、話題ふらなきゃ。



そう思っていたら屋上に着いた。



えぇ、本当にゾムくん大丈夫なの…？



ま、まぁデタラメかもしれないし、ね。



「こ、これ…鐘鳴らすだけで平気だよね？」

「……た、たた多分…………そ、ぅ、、で………す」



若干慣れちゃったゾムくんの返事を聞きながら、鐘の方へ向かっていく。



わぁ、作り物だよね、これ。



すごく時間かかったんだろうな……。



「じゃ、じゃあ鳴らそっか」

「は…、ぃ」



2人で片手ずつ鐘を鳴らすための紐を掴む。



え、ていうかこれ音大きくないのかな…。



何人ジンクスやった、とか数えてるのかな。



分からない事だらけだけど、そんなの無視…！



覚悟を決めて、ゾムくんとせーので鐘を鳴らす。



……ロマンチックの欠けらも無いけど、なんか綺麗な音。



隣のゾムくんを見て見たら、なんか満足そうな顔をしてた。



……こういうの、信じてみたりして。



────

長らく更新してなく、すみませんでした…！

文化祭編は、私がこういうの書くの苦手で色々と変になっちゃったり…。
ボツになりかけました。(今も変なんですけどね！)

これからは小説を溜め込んで、一気に出すっていう方式になりそうです。

よければ気長に待ってくれると有難いです！

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