ツンデレくんと家政婦ちゃん【青】

どじっこ ページ25

「ほんとに今日はいい天気だなー」


　珍しく今日は暇だったので、近所を散歩中。
雲ひとつない晴れで気持ちよさそうだったから外に出てみたけど、正解！

　・・・ころんさんのことは一応誘おうとはした。でも、外出たくないって嫌がるのが目に見えているからやめといた。


「ころんさんみたいにずっと引きこもるのも体に良くないと思うけどな」

　ぽそっとつぶやく。

　
　上を見れば、真っ青な空。


　ころんくんカラーで、とても綺麗。


　ちなみに、莉犬くんに会ったことはもちろん言ってない。絶対不機嫌になるし。なぜか家政婦の存在を隠したがってるし。



　でも絶対バレると思うけどなぁ。


　なんなら莉犬くんと連絡先交換しちゃってるし。

　
　そんなことを考えながら歩いていると、突然、さっきから前を歩いていた男の人が、ずっこけた。



　ずっこけた。


　

「って、えっ！？」



突然のことに驚いて、思わず大声を出してしまった。やだ。


　って、そうじゃなく！



「だ、大丈夫ですか！？」



　慌てて駆け寄ると、黄緑色の瞳と目があった。


　すごく綺麗な目。


　わあ・・・。


　美形だ。鼻がすっと高くて、でもかわいい顔してる。

　まるで少女漫画にでてくるイケメンみたい。


　手を差し出すと、そのお兄さんがびっくりして目を見開いた。


「あ、ありがとう、ございます・・・」


　すると、顔を真っ赤に染めてわたしの手をとった。



あ。



大優勝。






　そのとき、わたしの心臓の音がぎゅんと叫んだ。・・・気がした。




「いやぁ。カッコ悪いとこ見せてもうたわぁ」



お兄さんがははっと笑いながらのろのろと立ち上がった。




　「大丈夫ですよ。わたしもよくあるので。考え事してたらうっかり、なんてしょっちゅうです」



　そう言ってお兄さんに笑いかけると、お兄さんは「優しいんやなぁ」と、そっちこそ優しい目でわたしを見つめた。


　し、心臓に悪い。そんな見つめられたら死ぬ。


　わたしが固まっていると、またもやお兄さんはははっと笑った。


　喋り声は低いのに、笑った声は結構高い。


　世の中にはたくさんの種類のイケメンがいるのだなぁと思い、ぼーっと、見惚れてしまう。


「あの。ほんとにありがとうございました」



　さっきまで親しめな関西弁だったのに、お礼を言うときだけさっきから敬語なのなんでだろう。とかどうでもいい疑問を抱いてしまった。



3Dライブ可愛すぎた・・・(無事死亡)

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