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第49話 ページ1

秋菜side



「ふわぁ…」



欠伸を手で抑えながら、スマホのメモ欄に書かれた項目のいずれかを消去する。これで3日目の徹夜。そろそろ目の下のクマも消えなくなってしまう。だがしかし私にはやるべきことが残っている。雪菜にだけ負担をかける訳にはいかないのだから。



「あんた、いつまで起きてんの」

「…霊夢?」

「いいから寝なさい。明日は、妖怪の山に行くんでしょ?」

「……寝てる暇、なんて…」




そうぼやき、私は新たな書物に手を伸ばす。その腕を掴んだ霊夢は、力任せに私の体を抱き寄せた。





「離してよ、本が読めない」

「じゃあ本気で抵抗してみなさい。出来ないでしょ?」

「っ…」



私を拘束する腕に力が込められる。本当に、霊夢には強がれない。雪菜ですら気づかないのに、なんでこの人は気づいてしまうんだろう。



「…寝ればいいんでしょ、寝れば」

「不服そうね」

「カッコつけてるのが看破されたらそりゃそーでしょ」

「カッコつけてるって認めたわね?」

「事実だし」



パーカーのフードを目が隠れる程度に被り、私は目を閉じる。頭を撫でる少し骨ばった手を感じながら、私は久しぶりの睡眠に落ちていくのだった。

第50話→



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月霊 響(プロフ) - 復活したぞいまあ凝りもせず戻って来たので今後ともよろしくお願いいたします (2021年7月22日 14時) (レス) id: 4c42db6fb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちくぜんに | 作成日時:2019年7月23日 4時

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