【東方Project】狐の少女と幻想郷 (ページ14)

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珠羽side

目の前に広がる光景は、昨日見た暗闇の世界

ただし、今回は記憶がある

私は霊夢とお昼寝していただけではないのか？

少なくとも、ここに来る前にはそうだったハズ

ｻﾞｻﾞｯ

『！？』

後ろから音が聞こえ、反射的に振り返る

そこにあったのは、巨大なスクリーンらしきもの

『………！』

目を見張る

だって…そこに写っていたのは……

『…姉さん！』

亡くなったはずの、私の姉だった

？「…珠羽」

『姉さん！？』

？「あなたが目覚めてしまったから、私が封印したあなたが目覚めてしまったから、アイツも起きてしまったの」

『姉さん！？なんでそこに…！

アイツって誰ですか！？姉さん！』

？「それを言ったら、アレは実態をもってあなたに災いをもたらす。

珠羽、これから言うことを覚えていなさい」

『はい…』

？「あなたはまだ、あの能力を受け入れきれていないようね」

『…そりゃあそうです。あなたを救う事が出来なかったのに、また大切な人を失ってしまうのが………怖いんです』

？「あなたは自分よりもそれを守ることを選んだ。…私があなたをそうやって守ったように」

『私がいなければ、姉さんは……』

？「そんなこと言わないの。私はそういう運命だったのよ」

『…それでも、私に守り抜けるような、軽いものなんかない……』

？「卑屈にならないの。…私を守れなかったこと、悔やむのはいいけど。

あなたが大切に思っているものを、今度こそ守り抜くつもりでいなさい」

『………』

？「もう二度と、失わないように」

『…姉さんは、何をしにここに？』

？「……あなたを導くために、かしら？」

『導く？』

？「いい？ここは夢の中じゃないの。あなたの心の中。

あなたがここに来るたび、私はあなたと話すことが出来る」

『……姉さん』

？「…もう、時間切れね。もう少し話していたかったのに」

『…私もです』

？「ちゃんと、覚えていなさいね」

『分かりました』

？「それじゃあ、またね」

『はい…！』

そこで、暗闇の世界にヒビが入った