秋風に舞い散る桜 (ページ49)

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episode.48 ページ49

『はぁはぁ』

風磨に背中を押され、ダッシュで教室に到着

したはいいものの、

どこにどうやって佐藤を呼び出したらいいんだろう…

…よし

A今から屋上に来られますか?

Shori.S敬語なんてどうしたの?笑
Shori.Sすぐ行くね

敬語…無意識に使ってたなんて、私緊張してるな

大丈夫。大丈夫

私なりに、精一杯伝えてみよう

ガチャ

深呼吸をした時、屋上の扉が開いた

勝利「A？どうしたの？」

佐藤がこっちに向かって歩いてくる

鼓動が速くなる

『あっあのね！私、佐藤のことが…』

.

.

.

勝利「好きです」

.

.

『…へ？』

好きです

私が言おうとしていた言葉が、

佐藤の声で私の耳に届いた

勝利「一目惚れしたんだ」

勝利「Aと初めて会った時」

.

.

勝利「俺と、付き合って下さい」

『…っ//』

顔が熱い

心臓の音が煩い

.

返事なんて、もうとっくに決まってるよ

.

.

.

『はい』

私の目の前には、作り笑いじゃない、

愛しい人の、とびきりの笑顔

～fin～