お知り合いsecond【実/況/者】 (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,169 hit

9. ページ9

Aside

あいちゃんの言葉に驚いた。

「好きになっちゃいそう」

たしかにあいちゃんが言った。

あいちゃんがキヨのファンだったのは知ってたけど…。

貴「急にどうしたの？あいちゃん。」

唐突過ぎたから少し声が震えた。

あ「Aには言ってなかったんだけど…私ね今、仕事の関係でキヨ達のイベントの企画とかの手伝いしてて…」

あいちゃんの話によると、企画の打ち合わせなどで最近よくキヨとレトさんに会っているらしい。

あ「それでね！キヨが凄く親切で…ファンだったのもあるんだけど…最近キヨと話してるとドキドキするんだ…」

貴「そう…なんだ」

なぜか心が「もやっ」とした。

キヨに対して恋愛感情はないのに

別にあいちゃんとキヨが仲良くなっても気にしないはずなのに。

なんだろう凄く…

あ「あとね！明日打ち合わせも兼ねて飲みに行くんだ～何か起きないかな～」

凄く嬉しそうなあいちゃんを見て胸が「きゅー」と苦しくなる。

ダメだダメだ！

私は邪念を振り払うように頭を振る。

貴「もっと仲良くなれるといいね！」

そして精一杯の笑顔をつくった。

あ「んじゃーそろそろ寝よう！」

貴「そうだね！じゃあ布団準備してくるね！」

私はスッと立ち上がり隣の部屋に向かった。

布団も敷き終わりその日はそのまま眠った。