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Aside
２月
今日は花音のお家に招待され、バレンタインに向けてのチョコレート作りをすることになった。
花音は先輩と晴れて付き合うことになり、バレンタインにチョコを渡すと張り切っていた。
私は渡す相手がいないのだけど…
花「よぉし！！作るよ！」
貴「それはいいんだけど…私が作る意味ある？」
花「え？エミさん達にあげないん？」
貴「なんで…？」
当たり前のように話す花音に、私の頭にはハテナが浮かぶ。
そんな私の様子に気付いた花音が「まったく…」と苦笑いをし、話を続けた。
花「義理チョコでもええんやで？折角なんやし、日頃の感謝的な感じであげたって？」
貴「なるほど、日頃の感謝…か。確かに…うん、そうする。」
花「うんうん！皆喜ぶで！」
何故か花音が嬉しそうに笑う。
そんな花音を横目に、私はチョコを溶かし始めた。
そういえば…
私はふと思ったことを花音に問いかける。
貴「鬱くんとゾムくんにもチョコあげて大丈夫かな？彼女さんいるよね…」
私の問いに花音は「う〜ん」と少し悩む素振りを見せてから口を開いた。
花「大先生は今彼女おらんはずよ？ゾムは…彼女おるけど…その……うん、ゾムにあげな！てか、あげたって！！」
貴「う、うん」
ｽﾞｲｯと近づく花音の圧力に一歩後ろへ下がる。
花音が必死過ぎる…w
あまりにも勢いが凄い花音につい口角が上がってしまう。
貴「ほら、チョコ作ろ？彼氏さんにあげるんでしょ？」
花「そうやった、心を込めて作らな！」
花音は「やるぞ〜」と腕捲りをし、作業に取りかかった。
花「出来た！！」
貴「美味しそう」
完成したチョコをラッピングし、１度テーブルの上に並べる。
2人で作ったチョコはかなり自信があるモノで、皆に渡すのが何となく楽しみだった。
貴「喜んでくれるかな」
花「当たり前よ！Aのチョコは皆喜ぶよ！」
貴「大袈裟だよw」
「絶対喜ぶから！」とピースサインをする花音。
そんな彼女に、私はテーブルの上にあるチョコを1つ手に取り、ｽｯと差し出した。
貴「はい。ちょっと早いけど…花音にもチョコあげる。いつもありがとう。」
花「え……ほんまに…？ありがとぉぉ…」
花音は目に涙を浮かべながら、チョコを受け取った。
貴「泣かないでよ」
花「泣いとらんわぁ…」
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛと涙を流しながら笑う花音に私も一緒に笑ってしまった。
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ラビット_(プロフ) - こんにちは〜！今日久しぶりに最初から最後まで読ませて頂きました！いつ読んでもキュンキュンしちゃうぅ〜…。これからも楽しみに更新待ってます！ (2021年5月30日 8時) (
レス) id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - シルヴァさん» 好きになっていただけて嬉しい限りです！励みになります。ご指摘もありがとうございます。急いで修正致します。これからも応援よろしくお願い致します。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ラビット_さん» 気まぐれ更新になってしまい申し訳ないです。WT様も登場させてみました！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - ミカさん» ゆっくり更新で申し訳ないです。嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - かかしさん» はじめまして。そう言って頂けて嬉しいです。本当にありがとうございます！かかし様の綺麗なお言葉に胸が温かくなりました。これからも頑張っていきますので応援のほどよろしくお願い致します。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: e03bd05852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸 | 作成日時：2020年2月4日 17時
