【wrwrd!】ヒロインの隣。【学パロ】

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Aside


私は浮き輪をつけて海でゆったりしながら、花音とロボロくんがビーチボールで遊んでいるのを眺めていた。

気温もちょうどよく、ぽかぽかとした空気に少し眠くなる。

すると、不意に浮き輪を誰かに引かれた。

「え…！？」と急いで振り向くと、浮き輪の紐を持つゾムくんが居た。


貴「な、何するんですか…！びっくりしましたよ…」

zm「すまんwなぁ、ちょっと奥の方まで行かへん？」

ゾムくんが沖の方を指差す。
「俺泳げるから連れてくで」と少しずつ紐を引っ張る。

行く気満々じゃないですか。

私の返事を聞く前にもう進みはじめているゾムくん。
まぁでも私も深い所まで行ってみたい気持ちがあるのでされるがままに沖の方へと進んでいく。


貴「もう花音達が小さくてよく見えないですね」

zm「ギリギリまで来たからな」

ゾムくんに連れられ、立ち入り禁止の紐ギリギリまでやって来た。

ゾムくんも私の浮き輪に腕を乗せ休んでいる。

少し近づいた距離にドキドキしつつ浜辺の方を眺めているとゾムくんが口を開いた。

zm「そういやAさんってさ、俺等になんで敬語なん？」

貴「え、んー…癖みたいな感じです」


そう答えると「ふ〜ん」とじっと私を見つめるゾムくん。

そしてすぐに言葉を続ける。

zm「じゃあさ、今から俺に敬語無しな？」

貴「え？」

zm「敬語使ったらAさん置いて俺だけ戻るわ」

貴「ま、待ってください！？急過ぎませんか！」

zm「あ、さっそくやんw」

そう言うとゾムくんは浮き輪から離れゆっくりと泳いで行く。

ほ、本気なんですか…！？

本当に私を置いて帰ろうとするゾムくんの腕を急いで掴む。


貴「分かったから…！置いていかないで…！」

そう言うとゾムくんは楽しそうにニッコリと笑った。

zm「置いていくわけないやろw」

ゾムくんは腕を掴んでいる私の手をそっととると、そのまま優しく握る。

zm「そんじゃ、戻りますか！」


とゾムくんは泳ぎ出す。


貴「ゾムくんって意地悪だよね…」

彼の背中を見つめﾎﾟﾛｯと言葉を溢す。
それを聞いて「ﾊﾊﾊｯww」と笑うゾムくん。

zm「俺めっちゃ優しいで？」

貴「そうかな…？」

zm「せやって！」

「嘘臭い…」と言えばまたゾムくんが笑う。

zm「いや〜Aさんといれば楽しいなw」

貴「それは良かったです…あ。」

zm「はいアウト〜ww」

やってしまったと思ったがゾムくんは手を離さずにただ笑っている。


ほんとに優しい…かも




何故か胸が高鳴った…

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