お知り合い【実/況/者】【キ/ヨ】【レ/ト/ル/ト】

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Aside


ドクッ……ドクッ……


少しずつ鼓動が早くなる


私は、静かに口を開いた


貴「キヨ…ごめん」


そう呟いた時、心なしか私を抱きしめる力が強くなった気がした


キヨの温もりを感じながら、ゆっくりと言葉を紡ぐ


貴「私にとって、キヨは…一緒に遊んでくれる友達、だから……キヨの気持ちには…応えられない…」


どんどん小さくなっていく声


私の耳には自分の心臓の音が響いている


数秒経って、キヨが口を開く



キ「そっか、わかった…
　 でも、俺諦めねーよ？これからどんどんAにアタックするわ」



「だから」と抱きしめていた腕を手解き、ゆっくりと体を離す



キ「Aもどんどん俺を意識しろ」


自信ありげな笑顔で言うキヨ

そんなキヨを見て自然と笑いが込み上げる


貴「なんで上から目線なの」


キ「いいんだよ！よしっ、そろそろ帰るか！！送る」


貴「え、いいよ申し訳ない」


「いいから、いいから」と私の腕を引き玄関に向かう


そういえば……レトさんにもちゃんと告白の返事してない


今度…しっかり伝えないと


何も言わないのは…失礼だよね




キ「おい、早く靴履け！おいてくぞ」




貴「あ、待って！！」


私は急いで靴を履き、キヨの後を追った

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