伍拾壱 ページ4
甘露寺side
こんなにも、小さな身体で、たくさんのことを背負っていると思うと、どうしても安心させてあげたかった。
「大丈夫よ!Aちゃん!
大丈夫だからね!!」
その後の初めてみたAちゃんの笑顔は、とっても可愛かった。
とっても、キュンとしちゃった!!
私にも、まだできることがある。
いつまでも弱音なんかはいてたら私らしくないわ!!
Aちゃん!絶対に私がAちゃんに笑顔を取り戻して見せるわ!
あのとき笑えたんだもの!
むかし、絶対に笑えていた時はあった筈だわ!
ねえ、Aちゃん。
一緒にお買い物行きましょう?
甘味処行きましょう?
お着物着て、お化粧して、簪もつけて、笑いながら街を歩いてみましょう?
私ね、周りの人に厳しい伊黒さんがあんなに心配そうな、優しい目をしていたの、自分で言うのもなんだけど、私以外で初めて見たの。
だからね、伊黒さんと、あとしのぶちゃんとかも誘って、これからたくさん、楽しいことしましょうね。
大丈夫。人は絶対に変われるわ!
161人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハルル - とっても面白いですね。続き楽しみにしています! (2021年4月2日 16時) (レス) id: 3ed8831ca6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蔚 | 作成日時:2020年1月13日 21時