検索窓
今日:51 hit、昨日:75 hit、合計:70,295 hit

番外編 5 ページ20

授業が終わり、夕日が指す放課後。私はアドラ寮の屋上にいた。




心地よい風が吹くその空間はとても好きだ。




『…好きな人、か。』!


ポツリ、そうつぶやくのは昼の出来事。



恋愛に興味が無い、それは本当である。

そのようなものに現を抜かす時間などなかったから。

だけれどあの時、レイン先輩の言葉を濁したのはもうひとつ理由があった。





『…無理だなぁ、。私には。』





私は、大切な人を失うことが怖い。







兄たちといた日々を思い出す。




息絶えた大切な人を思い出す。


その私の目になくらい影が指していた。






私は大切な人を作るのが怖い。
だからこそ、ある程度の距離を保ち接している。


…そのつもりだったけどいつの間にか彼らのことが大切な存在になっている。





『…もう失いたくない、そう言いながら作るって馬鹿だよなぁ。』





大切な人を作ると、失った時に自分の無力さに、不甲斐なさに絶望する。だからこそ、恋人という友人の垣根を越えた存在を作ることをしたくないのだ





その人を失った時、私は私でいられない気がするから。









ガチャ



レ「…ここにいたのか」




そう現れたのはレイン先輩だった。




『…どうされたんですか?レイン先輩がここに来るのは珍しいでね』





レ『…いや特に用はないが、、…綺麗だな』




ゆっくりと歩いてきた彼は私の隣にたちそうつぶやく。






夕日が今にも落ちそうで、それでいて輝いている。そんなそら。



それは高専で見た景色ととても似ていて懐かしかった。






『…えぇ、綺麗ですよね。…好きなんです。この時間が。…大好きなんです。』






ここにいると、みんなといる気がするから。





薄ら笑をうかべ空を見上げまぶたを閉じた。








…あぁ、、会いたいなぁ。








レイン先輩はそんな姿の私に触れず、そのまま静かに隣にいた。












ーーーー


番外編終了でございます!!
レインsideはまた書きますね!!

15→←番外編4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (143 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
473人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

┌(┌՞ਊ՞)┐キェァァァな夢主の中身人間 - よくやった夢主ㄘゃƕ!マッシュくんもそのままやったれ(( (2月12日 13時) (レス) @page23 id: 2e60fcae90 (このIDを非表示/違反報告)
┌(┌՞ਊ՞)┐キェァァァな夢主の中身人間 - おいもキャベツぅぅぅ!夢主ㄘゃƕに触れんな〜〜〜〜!グラタンにするぞ!(え(() (2月11日 17時) (レス) @page20 id: 2e60fcae90 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ(プロフ) - テトさん» そーだそーだ!!夢主ちゃんに触れていいのお前じゃねぇ!!! (2月6日 20時) (レス) id: 253f14a3aa (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - ナイス!ランス!!おいもキャベツは夢主ちゃんの顔に手をあてるな!!((口調荒いな (2月4日 1時) (レス) @page15 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます!ゆっくり更新してくのでよろしくお願いします!めっちゃ誤字ってたのた気づきませんでした笑 ありがとうございます! (1月29日 16時) (レス) @page4 id: 253f14a3aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まぐろ | 作成日時:2024年1月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。