私の正義 (ページ5)

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伊「…ちけえなぁ、。さっきから後ろの車近ぇんだよな」

伊吹さんが言った通り、後ろを確認するとそこには車間距離を酷く詰めて、ゆらゆらと運転している車。

『煽り運転ですね。志麻さん、こんな時機捜ってどうするんです？』

志「無視。伊吹さん、先に行かせてください。」

伊「ふーん」

にやりと彼は笑うと通ろうとした後ろの車の道を塞いだ

志「いや行かせてください」

伊「こういうのはね舐められちゃだめ」

志「いや舐める舐めないじゃない」

『っくくっ、、』

志「おい美佳も笑ってる場合じゃない。伊吹さんのこと止めろ」

いやぁ、、もう無理だと思う。

そんな会話をしているうちに後ろの赤い車は隣に来ており、何度もクラクションを鳴らした。

らっぱじゃねぇんだよ車は。

そうおもいながら対象者に声をかける。

『赤い車。赤い車の運転手さん止まってください。前の赤い車！スピード落として』

そうアナウンスをしてもスピードは緩まず、早くなっていく一方。

そんな時だった。

『！！！』

前の車に驚いたのか、目の前でおばあちゃんが転んでしまった。

伊「っ、、あの野郎っ、、、！」

そう呟いたかと思うと彼はスピードを出して赤い車を越す。

志「ばかばかばかばかっ！！！」

甲高い音を上げて回転した車は赤い車のギリギリに止まった。

………いや、、、萩原と降谷かよ。

志「あぶねぇだろぉ！！！！」

そう志摩さんが大声を出したかと思うと、伊吹さんはイラつきながら車から出て煽り運転をした者の方へと行く。

…ほんと真反対なコンビだな、、。