タカラモノ (ページ15)

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錦戸side

微熱がある事を知ったからにはサポートせな、そう思いまずは少しだがフラフラしている大倉を支え、楽屋に戻る。

倉「あの、ほんま大丈夫やから。みんなには言わんとって。お願い。」

本当にお願いするときの真剣な表情で言ってくる大倉。その表情に負けて分かったと言ってしまった。

楽屋で大倉の近くに座り様子を見ながらスマホをいじる。以外とあっという間に生放送の時間になった。

そこで、放送事故が起きた。

そう、歌っている途中に大倉がバタリと倒れた。ファンが目の前にいる、そして生放送でテレビに映っている。そんなときに倒れてしまった。微熱があると知っていた俺も含め皆が軽くパニック状態。

勿論音楽は止まり、ファンの方からはお化け屋敷かジェットコースターにいるかのような大きな悲鳴。

メンバーとスタッフさん、そして医務室の方が大倉を囲み、名前を呼ぶが反応はなく、担架に乗せようとした時、大倉が痙攣を起こした。

あまりの事に俺もファンの方の様にいつの間にか泣いてしまっていた。

すぐに医務室の方が裏方へと運び、救急車を呼ぶ。

年下組とすばるくんが裏へ捌けている時に、司会の方と横山くん村上くんが笑いを交えて、

「いや、すみません。大倉少し体調悪かったみたいで、お腹痛くなったのかな？www」

という様に話してくれて一時収まった。

その後メンバーも病院へと足を急ぎ大倉の元へ向かった。