嫉妬_どうして私だけが。【占いツクール】

終わり ページ22

「んじゃ駅前のクレープ屋に寄るのは確定ね。他に行きたい所あるー?」

「彩ちゃんクレープ好きだよねホント。Aちゃんはどこか行きたい?」


駅のホームで電車を待つ3人の女子高生。

この時間は帰還ラッシュで人も多く、彼女達の背後を仕事疲れのOLやサラリーマンが歩き去っていく。
にも関わらずこの3人は学校が終わっても元気がまだ残っているようだ。


「私は途中に書店に寄りたいかな。
気になる本があって、都心まで行くならきっと売ってるし」

「ふーん。じゃこれで決定ね……ふーん」

「彩ちゃん何見てんの?」


「真琴さ、占いツクールってサイト知ってる?」

ホームの電光掲示板を見上げていた1人がピクリと反応した。


「あー、最近有名作者が辞めたって奴?」

「それそれ!くろすあるの。ってやっぱ凄いんだよ。

今じゃ新米作者に拝められてるらしいし」


「……それってどういう事?」

「おっAも気になる?

何でも、くろすあるの。と虹ノ架?だっけ。が何かやったのが影響して、占いツクールに新機能が増えたとか」

「新機能? それって良い意味での?」

「もちろん。最近は占ツクも良作が評価されなかったり、無名の頃ってのは登りつめるまで大変らしいよ〜。

それで人気作者に嫉妬して争いが起きたりっていう」

「そりゃあ随分治安悪いんだ」

「それで、なんか埋もれた良作とかをレビュー出来る機能だとか、
全体的に作品が評価されやすくなったらしいよ。

皆が読みたがってるような内容をアンケート形式で取れる機能とか。

運営さんも大変だねぇ」


「……ふーん。でもそれでくろすあるの。とかいう人は貢献出来たの?」

「Aもなかなか鋭い質問するね……。
実際占いツクールは弱肉強食だから、

知名度が上がらないとなかなか評価されないようなもんだからね〜」


まもなく1番線に〜というアナウンスが流れ、向かい側に電車が滑り込んできた。


「確かに、誰かに見て貰ってるって確実なものがないと生きていけなさそうだね」

「Aちゃーん、もう電車来るよー?」

「ごめん真琴ちゃん、今行くよ」


占いツクールには星の数ほどの作品がある。

だけど、評価されないまま薄れてしまった作品も多い。

新参者にも優しい占ツク民が増えれば、
運営の力だけでなくとも変わるのだろうか。


誰かが見ていてくれる安心さが、ユーザー全員に与えられる事を願って。

_END_

あとがき→←優しい

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

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