◎ 君だけを守るよ

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神「皆さん！聞いてくれ！」





神崎奏多の声で、この広間に静寂が作られた。





お嬢様は手首を握られ、何が起きるのか分かっていない状態だった。





神「僕は、彼女と結婚することにした！」





吉「はぁ？」





ザワザワし始める会場。





お嬢様も、驚いていた。




お父様は、表情一つ変えていなかった。





混乱していたら、彼女は神崎奏多のマイクを奪った。





「私は！この人と結婚はしません！」





更にザワザワする会場。





…なにこれ。





神「なぜだ！相手がいるのか！」




「好きな人がいるの！絶対に…その人としか結婚しません！」





好きな人、か…





パチパチパチ





おば「素晴らしいわ！」





1人のおば様が拍手をし始めた。





おば「そうよ！好きじゃない人と結婚なんてしなくていいのよ！」





他の人もそうだそうだと拍手をした。





一旦…救われた…？





神崎奏多は悔しそうにはけていき、お嬢様は恥ずかしそうに戻ってきた。





父「おかえり、A」





「ビックリした…」





平「無事で良かったです！」





父「A」





「はい？」





父「結婚はまだ、早いからな」





「…知ってるよ」





お嬢様が結婚なんて、考えたこともなかった。





なんか…すっきりしない感じ。









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