検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:23,028 hit

. 18 ページ18

.









【若菜side】





若「お嬢様〜お目覚めになってください!」





「んー」





若「お嬢様、用意をなさらないと…」





もうかれこれ10分くらい起こしてるのに、全然起きてくれない。





本「若ちゃんの起こし方は優しすぎるんだよね、多分」





若「そんなことないよ!」





これでも厳しくしてるつもりなんだけどな…





すると、本田くんがお嬢様の耳元で何かを囁いた。





慌てたように飛び起きたお嬢様。





本田くん、凄い!





でも、なんでお嬢様の顔、少し赤いんだろう?





本「では、このドレスに着替えてください。私たちは外で待ってますので、終わったら呼んでください」





「…はい」





廊下に出て、さっきなんて言ったのか聞いてみたけど、内緒って言って教えてくれなかった。





「若菜〜」





若「どうなさいましたか?」





「えっ、と、あの…」





…え、何?





「若菜、入ってきてくれない?」





若「入って、いいんですか?」





本「え、僕は?」





「本田はダメ!」





本「え〜、気になる…」





若「…失礼します」





ふてくされてる本田くんを廊下において部屋に入る。





若「わ、ドレス…お似合いですね」





お世辞抜きで、本当に似合っていた。





「あの、ね…」





クルッと僕に背中を向けた。





若「わっ!」





「チャック…上げれなくて」





白い背中が全部見えるほど開いていた。





若「ちょ、待って…ください」





反射的に目を背ける。





ドレスって、中に何も着ないの?





「は、早く!」





二人で赤面して、何もできない状態。





意を決してチャックに手をかける。





背中に触れないように、あまり見ないように…





ジジジ…





「ヒャッ…」





若「ご、ごめんなさい!」





僕の冷たい手が、彼女の背中に触れてしまった。





あーもう!





手の震え静まれ!





若「で、できました!」





やっとのことで全部上げることができた。





ドッと疲れが…





「ありがとう、今日の相手…よろしくね?」





若「へ?…あ、ダンスですね!こちらこそよろしくお願いします」





本「終わりましたかー?」





「終わりました!」





本「髪のセットをするので部屋を移動します」





パーティまであと3時間。





お嬢様が、少しでも僕のことを見てくれますように。









.

. 19→←. 17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
53人がお気に入り
設定タグ:ボイメン , 吉原雅斗 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

麗奈(プロフ) - 更新待ってます!!!!! (2017年4月23日 1時) (レス) id: 74c830a39c (このIDを非表示/違反報告)
勇花(プロフ) - めぐちゃむさん» ありがとうございます!嬉しいです(^O^) (2015年10月20日 21時) (レス) id: edc02d9e5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃむ(プロフ) - この話、普段誠は読まない私ですが、すごい好きです! (2015年10月20日 0時) (レス) id: bbec7445d8 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃむ(プロフ) - この話、普段誠は読まない私ですが、すごい好きです! (2015年10月20日 0時) (レス) id: bbec7445d8 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - あの、なんか、話、泣けそうなんですけど・・・笑  (2015年10月12日 19時) (レス) id: ad652427a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:勇花 | 作成日時:2015年10月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。