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文学少女と科学少年7 ページ7



さぁ考えろ、俺の石化はどうして破れた?
シンプルに経年劣化??経年劣化で復活するってんなら吹きっさらしの表面ほど治るもんじゃねえのか?


石像は中まで全部石なのに俺は卵の殻を破るみたく復活した。
つまり中身だけが細胞に戻った。


逆なんだ!!


表面だけは劣化していて細胞に戻れなかった。だから石の殻になった!


表面でもたまたま劣化が少ねえとこは細胞に戻ってる。殻のパズルに隙間があるのはそのせいだな。

なら俺の復活のカギは別の特殊な外的要因____

頭に近い石片ほど下の方に重なっていた。つまり復活は頭側からだ。
その方角にカギがある!

俺ある洞窟を見つけ、おもむろに近づいて入る。


洞窟の中にあったのは



硝酸________


試しに首元のまだ石化が戻っていない髪の毛の部分を引き離し、硝酸につけてみる。
硝酸がついた石化部分は石が砕ける。

これだ…!!

すぐさま硝酸を二人分貯めて二人共にぶっかける…が何も変わった様子がない。
明らかにおかしい。何故だ?

大樹はとりあえず置いておき、Aだけ落とさないように丁寧にツリーハウスに持っていく。

そしてもう一度硝酸を貯めたものをAやツバメ、そこら辺の石像にぶっかける。
だがやはり変化がねえ。

…場所は関係ないのか。


どうして俺だけが硝酸で戻る??大樹やAやツバメや他の連中には1mmも効かねえ。なんでだ??

俺とほかの連中の違いは?

考えろ、仮説でいいんだ考えろ!!


あぁ、そうだ。3700年間!俺は意識を飛ばさなかった。
脳の消費カロリーは1日約400カロリー。3700年分のエネルギー換算だと2兆J超えだ!

そんなエネルギーをどこから??


…そうだ!無からエネルギーはどうあがいたって生まれねえ!!

Aとは違って俺は脳を動かすエネルギーに石のナニカを消費した。つまりそのナニカが削れれば石化はとける!

俺はツバメを持って石で擦ったり火であぶったりしてみたが中々効果は得られねえ。こればっかりはトライ&エラーの反復だ。

試して試して試しまくれ!信じろ!




科学で全ての答えを導き出してやる…!!



不意にコツンと石のような感触が体に当たる。
置いておいたAが倒れてきたのか、こんな時でさえお前だったらファンタジーと捉えるんだろうがな。

お前にも見せてやるよ、A。

ファンタジーが科学に勝つ瞬間をよ。

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作者名:うらら | 作成日時:2023年3月18日 20時

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