検索窓
今日:20 hit、昨日:71 hit、合計:28,050 hit

文学少女と科学少年30 ページ30

「さっき集めた黒い砂が鉄ってのになるんだね?」

充分な砂鉄を集め切り、その後は千空と私の二人で急いで製鉄路を作り上げる。
良かった、製鉄炉の仕組みは千空が昔説明したのを覚えている。記憶力は良い方だ、間違いない。

何日かは掛かったがようやく完成し早速燃やそうとする、がここで一つ課題。

「木ぃ燃やした火の温度ってのはせいぜいが700度ってとこだ。だが砂鉄を鉄にする。製鉄に必要な温度は__」

1500度。

この急いで作った頑丈もクソもない製鉄炉じゃ温度は足りないのは分かりきっている。...千空が作る時間が無いなら私が進化させてもいいのだが、なんせ私じゃ出来るのか不安だ。


「じゃんじゃん酸素ブチ込むしかねえ。ひっったすら空気送り続けて炎の攻撃力を700から1500にバイキルトさせんだよ!!」

フイゴを人数分ポポイと渡されて皆で酸素を入れるのを試みる。...でもそんな容易く行けるはずも、なく。




『づがれ"だ...』

スイカが流石に疲れてパタ、と地面に座り込みそれを合図に私も全身の力が抜けたように倒れ込む。
自分の体力の無さに幻滅する。年下のスイカと同じくらいの体力なんて、どんだけもやしなんだろう。もやし以下ではないか。


そこからは時間の問題だった。

体力が有り余っているコハクやクロムでも流石にこのキツさに嫌気がさしたのか死体のように倒れ込んでしまった。ダメだ、この人数じゃ、全く足りない。フイゴを大幅に改良したとしてもだ。

『人手が最優先になるのかな』

「ああ、アホほど人手が足りねえ。猫の手借りても足んねえくらいだ。A、記録出来るか」

『一応、必死に説得して銀狼だけの時に村から書けるものを持ってきてもらったけど』

「ククク、上出来じゃねえかA。銀狼はもうほぼゲットだな」

鉛筆のようなものと紙のようなものを銀狼に頼みに頼み込み、一応銀狼にはバレないように受け取ってきた。



手をフル回転させて実験の記録や詳細を鮮明に記録する。

文学少女と科学少年31→←文学少女と科学少年29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:Dr.STONE , 石神千空 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うらら | 作成日時:2023年3月18日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。