78話 狙われちゃう系！？ ページ29
荼毘。
ヴィラン名で、恐らく本名じゃない。
息を吸って、吐く。
手に汗がにじむ。いつでも戦闘できるように、構えなきゃ。
「そんなビビんなよ。別に殺しはしねえ、命令があるからな」
『命令...？』
「爆豪勝己、白福小雪、そしてお前。これらが意味することは分かるか？」
シンキングタイムって感じ？
こりゃまたマイペースなヴィランだな。死柄木といい荼毘といい...。
まあAちゃんは天使のような優しさだからね!!考えてあげないことも無いことも無い！
つまり無い！！
てか私アホだし分かんないから！
『分かりまへん』
「アホだなお前。まあいい。行けば分かる」
『アホっ！今アホって！！...行けば分かる？』
アホという言葉に怒るのもつかの間、荼毘の言葉に疑問を覚える。
ようやく、理解した。
殺しはされない。
だけど
『このまま逃がす気もないって事』
「大正解」
かっちゃんと小雪ちゃんが危ない。
小雪ちゃんは飯田くんたちと共に避難したはず、それはいいとしてかっちゃんだ。
アイツ絶ッ対ヴィラン見つけたら戦いたくなるタイプだし一番危ないからな...！？
荼毘の個性が分からない以上むやみに動くことは出来ない。
かと言ってこのままここで素直に誘拐されたくないし。
『血だけは流したくないかな』
「素直に誘拐されときゃ、ンなことにはならねーよ」
『じゃあ覚悟決めるか』
「ほーん」
荼毘は両手から青い炎を出す。
なるほど、炎系の個性。限度はあるのか分からないが手からしか出せない。
私も個性を出そうとした時だった。
「爆豪くーん！！みんなー！！どこなのー！」
この声...って
荼毘の口角が上がる。
『何で小雪ちゃんが！！』
「探す手間が省けた。あれが白福小雪か」
私をチラリと見た後、小雪ちゃんの声のする方へと木から木へと渡っていく。
「どちらが早く着くか、かけっこだ」
『速さなら自信があるからっ！！』
個性で翼を生やし猛スピードで小雪ちゃんの元へ向かう。
そもそもの身体能力が高いのか、荼毘はスイスイと小雪ちゃんの元へ向かいながら炎で私を妨害する。
出力が大きいのか、結構邪魔だ。
小雪ちゃんの姿が見えた。
...が
「きゃ！！だ、誰！？」
「名乗る必要はねぇな。ボスの命令でお前を連れていくだけだ」
『待て！！荼毘！』
小雪ちゃんの体を掴み、立ち去ろうとする荼毘を止める。
「た、助けて...！！」
『あ、うん。小雪ちゃんも戦お？』
続く (更新停止中)
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ずんだぁ - 前作からみていて、私の好きな感じの小説でめちゃくちゃ面白いです！！更新待ってます！ (11月26日 20時) (
レス) @page29 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - sjさん» 見てくださる自信があるというお言葉、感謝です！！更新頑張りたいと思います！ (11月7日 17時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 桜餅さん» こちらこそ嬉しいお言葉ありがとうございます(；；)貴方様のような方がいるおかげで自分らしく小説が書けるような気がします！これからも頑張らせて頂きます！！ (11月7日 17時) (レス) @page28 id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
sj - それでも見る自信がある！！応援してます更新無理せず頑張ってください！ (10月25日 18時) (レス) @page27 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - コメント失礼します！！前作から読んでてとても楽しませてもらってます！例え書き方が多少変わってしまっても、うららさんらしいやり方で進めてもらえればそれだけで嬉しいのです！楽しくうららさんのペースで書き進めて下さい！いつも面白いお話ありがとうございます！ (10月24日 16時) (レス) @page27 id: cb9fe288f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2023年1月14日 21時
