74話 君も ページ24
「バケモノかよ...っ」
『まあそりゃ個性使い慣れてる私の方が有利でしょうよ』
戦いの条件としてはあまりにも私が有利だったし、勝った気しないわぁ。
バタッとヤケクソに倒れた物間くん。
私はそっと近付きその頬っぺたに指を突き刺す
「は...何す、ちょ、だから辞めろって！！」
無言で物間くんの頬っぺたを指でプニプニしていると流石にやり過ぎたのかついに立ち上がってキレた。
可愛かったのにぃっ
もう一回だけしようと物間くんに近づくと割と本気で嫌な顔されたので辞めておく。
『ね、もう一回戦おうよ』
「いやいやいや、何？今ので分かったでしょ。俺はただ人の個性の二番煎じでしか無いから、所詮この程度だって」
先程まで怒ってた顔とは打って変わってまるで私と物間くんの間に大きな壁を作る。
何だ何だ、心操くんと言い、物間くんと言い、もっと自分の個性褒めればいいのに。
どっちも凄くいい個性なのに、なんて。
きれい事だよな、私みたいな恵まれ個性が言ったところで。
ヒロイン脳だとか、お花畑脳だとかそれが悪いとは言わないけど。
そんな事ない、とか
言いたくは無いなぁ
『その程度、とは思わないけど。物間くんがそう思うなら私は否定は出来ないし、ポジティブになろ！とも言えないけどさ』
見えない壁を壊して、でも距離が近くなりすぎないように、そっと物間くんの隣に座る。
『物間くんの周りには、"物間寧人"を見てくれる人が沢山居ることは見てて分かるよ』
ここにも一人、ほら。
私を指さして半分冗談交じりに笑う。
程よい距離感。
それこそ人との接し方。
これは自論でしかないけどね、かっちゃんにもこれ言ったらバッカじゃねえのとか言われたしぃ？
「...やっぱ君ってバカだよね」
『ぶふっ、かっちゃんと同じ事言ってるんですけど』
「はぁ！？あの野犬と一緒にしないでくれる！？」
野犬て、体育祭の時から呼び方変わっとらんのな君。
《青春するのもいいけど、今は個性伸ばしをしていることを忘れちゃダメよ》
マンダレイからお叱りを受けましたとさ。
ちゃんちゃん。
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ずんだぁ - 前作からみていて、私の好きな感じの小説でめちゃくちゃ面白いです！！更新待ってます！ (11月26日 20時) (
レス) @page29 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - sjさん» 見てくださる自信があるというお言葉、感謝です！！更新頑張りたいと思います！ (11月7日 17時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 桜餅さん» こちらこそ嬉しいお言葉ありがとうございます(；；)貴方様のような方がいるおかげで自分らしく小説が書けるような気がします！これからも頑張らせて頂きます！！ (11月7日 17時) (レス) @page28 id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
sj - それでも見る自信がある！！応援してます更新無理せず頑張ってください！ (10月25日 18時) (レス) @page27 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - コメント失礼します！！前作から読んでてとても楽しませてもらってます！例え書き方が多少変わってしまっても、うららさんらしいやり方で進めてもらえればそれだけで嬉しいのです！楽しくうららさんのペースで書き進めて下さい！いつも面白いお話ありがとうございます！ (10月24日 16時) (レス) @page27 id: cb9fe288f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2023年1月14日 21時
