番外編【新年】 ページ35
※本編と時間軸は関係ありません。
高専の元日。
補助監督の方の中に着付け屋の娘がいるという事でみんなで着物を着ることになった。
『着物とか…何時ぶり？』
「タバコの匂いつけたら怒られるから吸えないのキツイ」
『そのまま一生吸わなくてよろしい』
硝子は鮮やかな赤を基調とした菊の花が特徴の着物を着ている。普段下ろしっぱなしの髪はまとめられている。その元々綺麗な顔も相まってまさに「美」だ。
私はというと...あぁ、なんて偶然だろう。
花の名前。
「二人ともー！！見て！可愛い着物きさせてもらっちゃった！」
最後に着付けをしてもらっていた蘭が私たち二人のもとに到着した。
あぁ可愛い。
白とグレーを基調としたアザレアが特徴。
品もありながら、蘭の容姿も相まって可愛らしくもある。まさに最強。
ふふ、ダメだね。いい一年を迎えたいのに、これじゃ。
「わぁ、硝子もAちゃんも可愛い！！硝子のは菊？かな...。あ！Aちゃん向日葵！？凄く似合ってるっ」
黄色の向日葵が着物一面を飾ってる私の着物はこんな腹黒い私には不格好な色だと思う。
でもヒロインは救ってくれるんだよね。
「お、クズどものお出ましだ」
「クズどもは失礼じゃないかい？硝子」
硝子の一言に私は我に返って硝子の目線を遡る。
そこには歩きにくくて不機嫌な五条となんだかヤケに様になってる夏油が着物姿で登場した。
なんだか二人がいつも以上に光っている気がするのは触れてやらない。触れたら調子に乗るのは目に見えている。
でもやっぱり本能に逆らうことは無理なようで、早速蘭の方へ行っている五条の目を私は追ってしまう。
分かりやすく見やがって。
「悟！私もいいけど、Aちゃんのも見てよっ！すっごく可愛いんだよ！？」
『ぇ、ちょっと...』
五条の視線がこっちに向く。
何お門違いの発言してるのヒロインさん？
圧倒的な可愛さの違いがある私とヒロインでは一目瞭然なのにさも私の方が可愛いですよ〜って言ってくれちゃってるの。
無理。
五条の視線に耐えられなくて顔を背ける。
「いんじゃね。向日葵とかお前っぽいし」
予想外の言葉に私は固まる。
嬉しい気持ちと悩ましい気持ちと、憎たらしい気持ちとが混ざりに混ざってグレーになる。
新年早々、変な気分だ。
【向日葵の花言葉】...あなただけを見つめてる
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ホワホワ - めっちゃ面白いです！更新待ってます！！ (3月23日 15時) (
レス) @page37 id: d16746353f (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - うららさん» 初めまして、面白くて最高すぎて涙が出そうです💝、あのうららさんと会話したくてボードで会話するのは平気でしょうか？これからも応援してます (3月21日 20時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
nachu(プロフ) - 待ってましたあぁぁ！！次の更新も楽しみに待ってます❤️ (3月17日 21時) (レス) @page37 id: d62d5ed77b (このIDを非表示/違反報告)
LuNa(プロフ) - 更新きたぁぁぁぁ"！もうすぐ読みました！来た瞬間ヤッホーイですよ！😭本当に最高でした！…本当に大好きです！更新本当にゆっくりでいいんで、頑張ってください！！！無理しないでくださいね！！更新ありがとうございます！🎉 (3月17日 21時) (レス) id: de0c19e396 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - 櫻田たるとさん» 更新本当に遅くなって申し訳ございません🙇🏻♀️🙇♀️🙇🏼♀️ゆっくりになるとは思いますが必ず完結させます!! (3月17日 19時) (レス) id: 95fb161e69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2023年9月24日 16時
